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更年期のご相談

 

  最近更年期のご相談が増えています。 更年期とは西洋医学では閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間と定義され、 更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、 その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。   東洋医学で更年期に起こる症状について考えてみると、 閉経前後というのは、生殖機能をつかさどる「腎」が衰えてくる時期で、 その時期に体のバランスが乱れている場合、様々な不快な症状が起こります。 不正出血、月経が長く続く、陰部の乾燥、ほてり、多汗、 イライラ、不眠、動悸、不安、抑うつ、めまい、耳鳴り ・・・

妊娠に必要な睡眠時間は?  不妊漢方治療Q&A

 

  不妊漢方治療Q&A19     Q.毎日1時に寝て7時起きます。体は元気なのですが大丈夫ですか? 妊娠に必要な睡眠時間はどれくらいでしょうか? A.7時間以上の睡眠を心がけましょう。 睡眠時間だけではなく就寝時間も大切です。 12時までには眠るようにしましょう。     妊娠にとって睡眠はとても大切です。 生活習慣の中で一番大切といっても過言ではないくらいです。 例えば仕事で帰りが遅い方にはご飯は適当でもいいので 少しでも早く寝ることをお願いしています。   まず東洋医学での妊娠力をつかさどる「腎」についてお話しすると、 ・・・

PMSには漢方薬

 

    PMS、正式名は月経前症候群といいます。 生理の10日前くらいから起こる不調で生理とともに消失するのですが 長い方だと生理2、3日目まで続くこともあります。 症状としては、イライラ、うつ、落ち込み、涙がでる、眠気、だるさ、 胸の張り、肩こり、頭痛、過食、むくみ、不眠、めまい、のぼせなど色々な症状があります。 PMSが長いと1か月のうち半分が不調なことになり、 排卵前もつらい方など月のうち調子のよい日が数日しかないなんてことも。 つらいですよね。。。 生理は毎月やってきます。 PMSも毎月・・・。 ほんとにつらいのに病名がつくわけでもなく 生理前だから的な感じで軽く見 ・・・

不妊治療に葛根湯??

 

    不妊症、妊活相談では様々な漢方薬を使います。 その中でも今回はちょっと意外な漢方をご紹介。 引き始めの風邪に使われる葛根湯。 漢方を飲まない方でもご存じの方は多いと思います。 当店では不妊治療に葛根湯をたまに使います。 どういう時に使うかというと、色々試しても 採卵でいい卵が採れない、育たないという時に使います。 力が不足していてあまり卵が育てられないという方に 補気、補腎をおこない土台の力を養った上で、 その力を引きだすために使います。 そうすることで今まで育たなかった卵が順調に大きくなったり 胚盤胞に育ったたりという例がたくさんあります。 葛根湯は葛根、麻黄とい ・・・

お米を食べましょう

 

    お米を食べましょう。 最近ご飯を食べない、控えている方が本当に増えています。 漢方相談の際、食生活についてお聞きするのですが 1日3回の食事でお米を全く食べない、もしくは茶碗に半分くらいという方がとても多いです。 糖質制限、糖質ダイエットなど、糖質を控えることで簡単に痩せれる という考えから気軽に始められることが多いようです。 糖尿病などで期間を決めて糖質制限することは有益なこともありますが お米を食べないことで体に多くの悪影響を及ぼします。   体の不調を訴えて来られる方で、体質的に気虚の方は非常に多いです。 気虚とは気(体のエネルギー)が不足することで ・・・

ぐっすり眠れない

 

    コロナ生活も長くなり、ぐっすり眠れないという方が増えています。 不眠症についてのご相談は一年を通してありますが、 やはり原因として一番多いのがストレスです。 単にストレスといっても色々あり、 ストレスからくる怒りや悩みによる精神の高ぶり、強い不安、 過度の怒りや心配による心神の消耗などがあります。 心神が消耗してしまうとストレスがなくなった後も眠れない状態が続きます。 原因に応じた漢方の服用で睡眠の改善は可能ですが、 日々の生活でもぐっすりと眠れるような習慣を持つことが必要です。   ストレスの影響が強い場合は、環境を変え精神を回復させることがいいのですが ・・・

移植後着床はしますが流産してしまいます。  不妊漢方治療Q&A

 

  不妊漢方治療Q&A18   Q.体外受精で移植を繰り返し着床はするのですが、毎回心拍確認後すぐに流産してしまいます。 卵の質が原因でしょうか? A.主に卵が原因の場合と母体の妊娠維持力が足りない場合があります。   体外受精で移植後に着床はしても胎嚢確認後に流産になったり、 心拍確認後すぐに成長が止まってしまうといった相談はよくおうかがいします。 流産する原因にはいくつもの要因があるのですが、ご相談の方のような場合だと、 妊娠するという力はある程度備わっているので主に二つの原因にしぼられます。   一つ目は受精卵の質が良くない場合です。 受精 ・・・

温経湯の品質について

 

    温経湯はここ数年有名になり、婦人科や不妊治療専門クリニックで 当帰芍薬散と並んでよく処方されるようになりました。   温経湯は中国の古い書物である『金匱要略』に記載された処方です。 効能は温経散寒、養血祛瘀で 血脈(特に衝脈や任脈)を温めて寒邪を発散させ、 血を養うことで瘀血を取り去り、血の運行を良くします。 閉経前後に起こる不正出血や月経不順、 子宮の冷えによって起こる血脈の機能低下による不妊症に用いられます。 構成生薬としては 呉茱萸、当帰、白芍、川芎、人参、桂枝、阿膠、牡丹皮、生姜、甘草、半夏、麦門冬です。 その中でも特に大切な生薬が阿膠(あきょう) ・・・

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漢方薬

睡眠の大切さ

 

    漢方薬局柚花香房では漢方相談の際、生活養生についてもお伝えしています。 生活養生で何よりも大切なのが「睡眠」。 いくら頑張って漢方を飲んでいても、 睡眠が良くならないと状態が改善しないといった疾患はたくさんあります。 目の疾患、耳の疾患、不妊症、皮膚疾患、胃腸の悩み、更年期障害、腰痛・関節痛 などは睡眠が大きく影響するお悩みです。 夜にしっかりと睡眠をとることで 腎が回復し、腎がつかさどる生殖機能、骨、耳、粘膜が回復します。 胃腸も寝ている間に回復し、起きている間に消費されたエネルギーも再び養われます。 病院に入院して患者さんの体調が良くなるのは、 21時には消灯で ・・・

排卵時期を診てもらった方がいいですか?  不妊漢方治療Q&A

 

    不妊漢方治療Q&A17     Q.自然妊娠希望です。婦人科で排卵時期を診てもらったほうがよいですか? A.周期が安定しているのであれば、夫婦生活の回数を増やす方が効果的です。   まずはお体の状態によります。下記のように ①排卵誘発剤を使わないと卵胞が育たない ②卵胞は大きくなるがうまく排卵できない ③高温期の体温が低くプロゲステロン値も低いので黄体ホルモン剤が必要 などの場合は適切なホルモン剤を服用された方がいい場合があり、 適宜、婦人科さんを受診しその過程で卵胞の大きさをチェックしてもらうことになります。 もちろん漢方での ・・・

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