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若年性更年期障害はありません

 

    最近「若年性更年期障害」という言葉をよく聞きます。 「更年期障害で悩んでいます。」というような30代の方からの電話もよくかかってきます。 「若年性更年期障害」とはいったいなんでしょうか? 実を言うと「若年性更年期障害」は医学用語ではありません。 つまり「若年性更年期障害」という疾患は存在しないということです。 色々調べてみると20代から30代にかけて更年期障害に似た症状が起こるのを マスコミが若年性更年期障害と名付けたのが始まりのようです。 ネットで若年性更年期障害を検索してみると色々なサイトが出てきますが、 そのほとんどがなんらかの商業目的をもったサイトのようです ・・・

子宮脱についての東洋医学的考え方

 

    子宮脱とは子宮が膣口を越えて下垂してくることをいいます。 子宮だけでなく膣、膀胱、直腸なども下がってくることがあり、 これらを総称して骨盤臓器脱といわれています。 社会の高齢化に伴い、50代から70代の女性の間で増加傾向にあります。 症状としては股間の違和感、歩きにくい、重いものが持てない、おしっこがでにくいなどがあります。 西洋医学ではペッサリーを入れて子宮を支えたり、手術を行います。   子宮脱は東洋医学では陰挺(いんてい)といいます。 原因としては中気不足、あるいは腎気不足から衝脈、任脈の固摂機能が失調し帯脈が制約を失ったため、 子宮を保持する力が低 ・・・

自己免疫疾患のご相談が増えています。

 

    最近、漢方薬局柚花香房では自己免疫疾患の方のご相談が増えています。   自己免疫疾患とは、免疫のシステムが正常に機能しなくなり、 自己(自分自身の体)と非自己(ウイルス、異物など)を区別できなくなって、自分の細胞を攻撃してしまう病気です。   自己免疫疾患には 甲状腺疾患(バセドウ病/橋本病)、関節リウマチ、シェーングレン症候群、ベーチェット病、 全身性エリテマトーデス、掌蹠膿疱症、糸球体腎炎、血小板減少性紫斑病、膠原病、 多発性硬化症、糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病、尋常性乾癬、円形脱毛症、白斑 などがあります。   その原因はさま ・・・

産後うつの予防

 

    前回産後うつが起こる原因について書きましたが 今回は事前にできる予防について書いていきたいと思います。   まずは体についてですが、産後の弱った体を回復させること。 とりわけ血をしっかりと補っていくことが大切です。 産後から1~2年,睡眠状況が安定し授乳が落ち着くまでのはしっかりと血を補っていきましょう。 食事の際、血分が豊富な食材を摂るとよいでしょう。 食材としてはレバー、牡蠣、牛肉、鶏肉、小松菜、ほうれん草、人参、黒ごま、ひじき、プルーンなどです。 ただ、赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんは自分の食事までしっかりとれないのが現実です。 また、高齢出産の場 ・・・

産後うつの原因

 

    一昨日の新聞やニュースで妊産婦自殺のことが上がっていました。     政府は、産後うつなどによる妊産婦自殺の対策に本格的に乗り出し、 現在見直し中の「自殺総合対策大綱」に妊産婦の支援を新たに盛り込み、実態把握も進めるそうです。 (2月16日読売新聞夕刊抜粋)   新聞の記事よると、妊産婦の女性の自殺の中で産後うつの占める割合が大きいそうです。 出産という喜びに満ちあふれた出来事のあと命を絶ってしまうということは非常に悲しいことです。 漢方薬局柚花香房でも産後うつの相談をおうかがいすることがあります。   なぜ産後うつが起こるの ・・・

イライラ、不安、情緒に関する相談が増えています。

 

    寒いが続きますね。 今日、明日と天気予報は雪。 冷え込むはずですね。 ただ暦の上では2月4日が立春。 すなわち春はもう始まっています。   春になると、今まで内にこもっていた体の陽気が盛んになり、 心身の働きも活発になります。 また「肝」も盛んになり、自律神経が高ぶってきます。 ここでうまく養生できないと心と体の不調が出やすくなります。 今年は寒さが厳しく、体が季節にうまくついていけないせいか例年以上に心の不調が増えています。 イライラ、落ち込み、不安、うつ、パニック、不眠、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、ガス、PMSなど。 2月に入り新規の相談予約がひっき ・・・

心療内科を選ぶ上で大切なこと

 

    今年ある飲み会に参加した時の話です。 10人近くの人数で飲んでいました。 ほとんどがドクター。 そこで二人の精神科医が話をしていました。   A「普段診察してて患者さんに何が必要か見極めることが大切かな。」 B「心療内科って薬を出す以外に何か治療をすることがあるの?」 A「いろいろあるよ。大切なのは環境調整。薬が一番ではないよ。他にも治療する上で大切なことはたくさんあるよ。」   非常に深い意味を持つ言葉ですね。 Bのドクターは薬の処方を第一に考えていて、 Aのドクターは患者さんを理解することを第一に考えています。 薬はあくまで治療のひとつの方法 ・・・

ご主人さんの定年による体調不良

 

    非常に悲しい現実ですが ご主人さんが定年退職になり家にずっといるようになってから 体調を崩され漢方相談に来られる奥様が結構いらっしゃいます。 非常に悲しいことですけれども・・・   ご主人さんがいらっしゃることにより肝気が鬱結し、 それにより体の弱い部分に種々の不調を引き起こします。 いわゆるストレスから体の不調をきたします。 不眠、頭痛、動悸、めまい、ひどい場合は円形脱毛症や白斑など。 1日3回の食事の用意や、どこに行くにも何をするにも色々聞かれたり。 ゆっくりしたり息つく時間もありません。 漢方相談に来られ、すごく体にストレスがかかっているので色々聞い ・・・

目のピクピクには漢方薬を

 

    昨日胃腸のご相談に来られた方と話していて 最近目の周りの筋肉がピクピクするので神経を切除しようか悩んでいるとのこと。 「ええっ!?」、 よくよく聞いてみると、 「目のピクピクが止まらない時は目の周りの神経を切除すればいい、そうすればピクピクはおさまる」 とテレビの健康番組で言っていたそうです。 話を聞いてびっくりしました。 極端に言えば「腕が痛いなら腕を切っちゃいましょう。そしたら痛みはなくなりますよ。」といった乱暴な話です。 私が直接テレビを見たわけではないので詳細はわかりませんが 話がそのままだとしたらかなり偏った情報であると思います。   目の周り、 ・・・

パニック障害と漢方薬

 

    近年、パニック障害で相談にお越しになる方が増えています。 パニック障害とは特に原因がないのに急に不安、恐怖、動悸、呼吸困難、震えなどの症状が起こる疾患です。 また、パニック症状がたびたび起こるようになると 今度は症状への恐れからパニックを誘発することも多いようです。   電車に乗れない、人ごみに行けない、 美容院や整体院などじっとしている場所に行けない、 高いところ(ビルの高層階、エレベーター、橋)に行くと苦しくなる、 閉所が耐えられない、会議や人前に出れない   など様々な状況におけるお悩みを抱えていらっしゃいます。 とくに、気の動きに影響の出 ・・・

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