葛根湯の使用上の注意が改定され、新たに副作用が追加されました。
追加された内容を見ると、これほんとに副作用?と漢方家であれば誰もが疑いたくなる内容。
追加された副作用の内容は
多形紅班
皮膚が広い範囲で赤くなる、水疱が皮膚の赤い部分にあらわれる、高熱、のどの痛み等が持続したり、急激に悪化する。
国内で6例報告があり、そのうち4例が葛根湯と症状との因果関係が否定できないとのことでした。
まず思い浮かぶのが、副作用ではなく誤治。
「誤治」とは誤って体の状態や体質に合わない漢方を服用し、症状が悪化したり新たな不調が起こることを言います。
皮膚が赤くなる
水疱が皮膚の赤い部分にあらわれる
高熱、のどの痛みが持続、悪化
おそらく発汗があり体に熱がこもっている時に服用して起こった症状ではないかと考えます。
葛根湯は体を温めるので、当然熱がこもった状態では体に熱性の症状が強く出ます。
葛根湯は寒気があり、肩や背中がこわばり、無汗の時に飲む漢方です。
どんな風邪にも使えるわけではないし、風邪の初期だからといっても葛根湯が適応しないケースも多々あります。
それに葛根湯を風邪を引いてる間ずっと飲まれている方もいらっしゃいますが、何日も飲むものでもありません。
そもそも副作用の文章にあるように、高熱やのどの痛みがある時は葛根湯ではありません。
「風邪の初期は葛根湯」
「安全に飲める風邪薬」
といったイメージが独り歩きしているのかと思います。
漢方薬は状態や体質を診て服用するものです。
たとえ風邪薬であっても専門家に相談することおすすめします。
執筆者
井上 貴文
薬剤師、国際中医師、統合医療生殖学会学術理事
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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