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妊娠中の出血について

 

 

 

漢方薬局柚花香房での子宝相談でご妊娠され、

妊娠初期に出血が起こるケースがあります。

妊娠初期に見られる性器出血を東洋医学では胎漏といいます。

明らかに動きすぎの時や1回だけ下着につく程度の出血であれば問題ない場合が多いですが

出血が続く場合や頻回に起こる出血は注意が必要です。

中国の古い書物「本草綱目」に

「下血止まざれば、血尽きて子死す」とありますが

胎漏の治療は流産を防止するという面で大切なポイントです。

 

産婦人科などでは流産予防に当帰芍薬散を使われることが多いですが

出血を伴う流産の回避には当帰芍薬散は弱く

芎帰膠艾湯を用いて損傷した衝任の固摂を行い止血します。

また衝任の虚損の原因がなぜ起こっているかにより合わせる処方は異なります。

原因は多数ありますが、そのほとんどが気血の不足、もしくは腎虚です。

気血が不足している場合は古来中国では補気養血の胎元飲が用いられます。

日本のエキス剤では補中益気湯や帰脾湯などがあてはまります。

また腎気が不足している場合は補腎安胎の寿胎丸が用いられます。

日本では寿胎丸はありませんがそれに準じた処方を用います。

流産の恐れが強いような場合は動物生薬を用いた補腎薬を併用することで

流産を回避できたケースが多くあります。

いずれの場合も妊娠してからの服用ではなく

あらかじめ流産体質を整えていくことがカギとなります。

あとは過労や外的負荷(重い荷物、衝突、転倒など)による出血もあります。

上記の原因より胎気が損傷したためで治療は扶気養血、安胎止漏になります。

 

妊娠初期の出血は原因も様々ですので、

まずは産婦人科へ連絡するようにしましょう。

また安静にして睡眠をしっかりとりましょう。

 

 

 

 

貴文

 

 

 

 

 

漢方薬局|大阪|柚花香房

漢方薬局 柚花香房

大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101

問い合わせ:06-6816-9677

 

 

 

 

 

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