漢方財 漢方財
柚花漢方のブログ
オリジナルマーク

柚花漢方ブログ

blog

春のイライラ、落ち込みに注意

 

    毎日厳しい寒さが続きますね。 大阪も雪が降ったりと、来週もまだ冷え込むようです。 ただ暦の上では2月4日が立春。 すなわち春の始まりです。     春になると、今まで内にこもっていた体の陽気が盛んになり、心身の働きも活発になります。 また「肝」も盛んになり、自律神経が高ぶってきます。 この季節の変動にうまく対応できないと、心と体の不調が出やすくなります。 今年はまだまだ冷え込みがきついため、 体が季節にうまく順応できず心の不調が出る方が多い気がします。 イライラ、落ち込み、不安、うつ、パニック、不眠、肩こり、頭痛、めまい、PMSなど。 肝は体の気の流れを調 ・・・

仮面うつ病

 

  「仮面うつ病」、最近ちょこちょこ見かけますが、どのような病気なのでしょうか? ネットなどで各クリニックのホームページを調べると、 おおむね下記のような感じで書かれています。   「精神的な症状よりも身体的な訴えが前面にでるために、うつ病が覆い隠された状態」   うつ病だが他の症状が多いためうつ病とはわからないで見過ごされてしまうとのことから、 仮面とついたのではないかと推測されます。     東洋医学的に言うと「うつ」というのは一般的に肝気鬱結、心血虚の状態が多いです。 最初はやる気がない、イライラする、不安感があるなどの症状ですが 状態が悪化していくと、 頭痛、めまい ・・・

不思議に思われる冷え症の原因

 

      最近、皮膚のお悩みで相談に来られている女性、 去年まで手足の冷えがひどく困っていらっしゃったのが 漢方を飲みはじめてから全くなくなり家ではスリッパもいらなくなったそうです。 「体を温める漢方薬が入っているのですか?」とお聞きになられましたが 「今飲んでいる漢方は温めるどころかむしろ冷やす漢方です」とお答えするとすごく驚いておられました。   この方はストレスが皮膚の悪化を助長させていたので、 表面の熱をとる漢方以外に肝を和らげ気を巡らせる漢方を入れていました。 末端の冷えは体自身が冷えているのではなく、 ストレスによって体の末端まで陽気が届か ・・・

話を聞き続けることによる体の不調

 

    コールセンターにお勤めの方がたまに体調相談に来られます。 めまいや頭痛、精神的なお悩みが多いです。   コールセンターのお仕事は、注文の受付であったり、問い合わせだったり、 トラブル対応の部署に勤められている方もいらっしゃいます。 常に電話をするお仕事。 結構ストレスがかかります。 コールセンターは基本話すことより聞くことのほうが多いですよね? 聞くという行為は常に受け身なので肝気が鬱結してしまいます。 これが楽しい話ならまだしも、きっとあまり楽しくない話がほとんど。 昨今はイライラした人やクレーマーのような人も多いので、そういうお電話を受けると体が弱って ・・・

常温のお水は冷たいです

 

    今日は一段と冷え込みますね。 寒くなると冷え症の相談が増えてきます。   冷え症に限らず、胃痛、食欲不振、下痢、便秘、生理痛、不妊症、皮膚病など ほとんどの疾患において胃腸を冷やすことは良くないです。   漢方相談では、冷たいものを飲んでいませんか?とお尋ねしますが、 「飲んでいません。常温のものを飲んでいます。」と答えられる方が結構な割合でいらっしゃいます。 常温とは日本薬局方では15~25℃を指しますが、 皆さんが使われる「常温」は室内に置かれた水分の温度のことを指すのだと思います。 たいていの場合、室内に置かれたコップのお水、ペットボトル、 ・・・

カメムシが大量発生すると寒さが厳しい?

 

    カメムシが大量発生する年は大雪が降り厳冬になるそうです。 今年の夏はカメムシが多かったですね。 ドアを開けるとよくカメムシがくっついていました。 先日も歩いていてカメムシを見つけました。         まだ11月ですが朝晩冷え込みますね。 冷え症の方には今年はつらい季節になりそうです。   女性の方に多いですが貧血体質で、体、とくに手足が冷える方には 小太郎漢方の婦人宝がおすすめです。     気を補う四君子湯と血を補う四物湯に、 血の原料となる阿膠(ロバの皮)と補気の代表的な生薬の黄耆が入って ・・・

妊娠する秘訣  ~頑張りすぎないこと~

 

    漢方薬局柚花香房に子宝の相談で来られる方の中には、 妊娠するために日々生活習慣を見直し必死に努力されている方が結構いらっしゃいます。   ①夜9時に寝ている ②甘いものは絶対食べない ③毎日1時間運動している ④カフェインを全くとらない ⑤3食玄米ごはん   などなど。皆さんネットやブログを見て頑張られているようです。 日々の生活習慣は大切ですし、上に出ている項目、どれも間違いではないのですが、 きっと毎日一生懸命頑張ることで妊娠しにくくなっている方もいらっしゃると思います。   毎日多くの方の相談をお伺いしていて、一番妊娠のネックにな ・・・

若年性更年期障害はありません

 

    最近「若年性更年期障害」という言葉をよく聞きます。 「更年期障害で悩んでいます。」というような30代の方からの電話もよくかかってきます。 「若年性更年期障害」とはいったいなんでしょうか? 実を言うと「若年性更年期障害」は医学用語ではありません。 つまり「若年性更年期障害」という疾患は存在しないということです。 色々調べてみると20代から30代にかけて更年期障害に似た症状が起こるのを マスコミが若年性更年期障害と名付けたのが始まりのようです。 ネットで若年性更年期障害を検索してみると色々なサイトが出てきますが、 そのほとんどがなんらかの商業目的をもったサイトのようです ・・・

子宮脱についての東洋医学的考え方

 

    子宮脱とは子宮が膣口を越えて下垂してくることをいいます。 子宮だけでなく膣、膀胱、直腸なども下がってくることがあり、 これらを総称して骨盤臓器脱といわれています。 社会の高齢化に伴い、50代から70代の女性の間で増加傾向にあります。 症状としては股間の違和感、歩きにくい、重いものが持てない、おしっこがでにくいなどがあります。 西洋医学ではペッサリーを入れて子宮を支えたり、手術を行います。   子宮脱は東洋医学では陰挺(いんてい)といいます。 原因としては中気不足、あるいは腎気不足から衝脈、任脈の固摂機能が失調し帯脈が制約を失ったため、 子宮を保持する力が低 ・・・

梅雨時期の不調

 

    5月なのに暑い日が続いていますね。 日曜日は今年初の猛暑日だったようです。 暑さも大変ですが、もうすぐ梅雨がやってきます。   近畿では例年6月上旬に梅雨が始まります。 梅雨と言えばやっかいなのが湿度。 梅雨は湿度が高く、体の中の湿気も発散されにくくなります。 この湿、中医学でいうところの「湿邪」による不調がこの時期起こりやすくなります。 倦怠感、頭痛、頭重、めまい、胃腸のトラブル(食欲不振、下痢)、肩こり、関節の痛み、皮膚のトラブルなど。 普段、雨の日に体調不良が起こる方は注意が必要です。 日頃から冷たいものの飲みすぎや油っこい食事には気をつけましょう。 ・・・

TOP