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漢方メーカーの品質の違い

 

 

 

昨日産婦人科医の友人と電話していて、漢方メーカーについての品質の違いについて質問されました。

 

漢方薬は同じ方剤でも、漢方メーカーによって品質・効果は異なります。

まず漢方を構成する生薬は植物なので、当然ながら出来不出来は存在します。

また構成する生薬の配合量、配合比率の違い、ものによっては入っている生薬が違っていたりします。

例えば補中益気湯では、ツムラさんが蒼朮という生薬を使っているのに対し、

小太郎さん、クラシエさん、東洋薬行さんなどは白朮を使っています。

蒼朮は風寒湿を飛ばす作用があり、医歯薬出版の「中薬学」では気虚多汗に禁忌となっています。

一方白朮は気を補う作用がしっかりしていて安胎などにも用いられる生薬です。

おおまかにいうと両者は反対の性質をもつ生薬になります。

このようにメーカーごとに効果が変わってくるので使用には注意が必要です。

〇〇湯ならどこのメーカーでも一緒ではないのですね。

 

友人にはこの辺の方剤ならこのメーカーがいいよと伝えておきました。

病院などでは採用メーカーが決まっていてなかなか思い通りにいかないこともあるようでした。

私どもは家族でやっている漢方薬局ですので、方剤ごとによく効くメーカーさんを自由に選んでいます。

効果を調べるためにもメーカーさんに色々とサンプルをお願いするので嫌がられているかもしれませんが

こだわりを持ってよく効く漢方薬を選んでいきたいと思います。

 

 

 

 

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貴文

 

 

 

 

 

 

 

漢方薬局|大阪|柚花香房

漢方薬局 柚花香房

大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101

問い合わせ:06-6816-9677

 

 

 

 

 

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