


一般的に血流が良くない、血行不良などとよく言われますが 実は西洋医学には、血栓を溶かす薬や血管を広げる薬はありますが 血流を改善する薬がほとんどありません。 唯一リマプロストなどが血流を良くすると処方されていますが 血流低下が原因の一つである手根管症候群の治験が中止されたように 血流を良くする効果はあまり強くないように思います。 東洋医学では西洋医学にはない「瘀血」という概念が存在します。 「瘀血」とは「体内で血液がある一定の箇所にとどこおる病症のこと」を言います。 大雑把にいうと血流が悪くなりそれによって起こる病変です。 「瘀血」が関係している症状は ・・・
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などは 椎間板(背骨の骨と骨の間にある軟骨)の変形や椎骨の変形によって 神経を圧迫し、痛みや痺れなどを引き起こします。 治療はコルセット、ブロック注射、薬物療法、ストレッチなどありますが 根本的な治療法がないのが現状です。 漢方では、骨や軟骨は「腎」がつかさどっていると考え 腎を強化することで骨の変形、軟骨の減少を改善します。 「腎」を強化する漢方の中でも、特に骨の部分に働く漢方もあり、 骨形成を促進したり軟骨を増加させ変形を和らげていきます。 痺れがある場合などは血の巡りをよくする漢方を併せることで 痛みや痺れを改善し ・・・
冷え性、生理痛、花粉症、アレルギー性鼻炎、不妊症、アトピー、めまい、便秘、下痢、 過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、じんましん、子宮脱、尿漏れ、残尿感、倦怠感など 上げればきりがないくらい、胃腸を冷やすと悪化する疾患はたくさんあります。 胃腸を冷やす一番の原因は冷たい飲み物。 そのため上のような疾患の方には初回の漢方相談の際、 「体温以上の水分を摂って下さいね」とお伝えするのですが その後の相談で舌を診せてもらったとき、胃腸が冷えている舌をしている方がいらっしゃいます。 詳しく聞いてみると、実は冷たいものを飲んでいるとのこと。 なぜ温かいものを飲まないのか聞いてみると決まって「時間が ・・・
漢方薬局柚花香房では精神的にお悩みの方も相談に来られます。 症状が出て最初に来られる場合もありますが、 心療内科に通院し、良くならないので相談に来られる方がいらっしゃいます。 相談の際、最初に症状が起こった時のことをたずねますが たびたび思うのが、心療内科にかかる前に最初にうちに来ていただいていたら もっと早く治ったのにと思うことがたびたびあります。 心療内科にかかる必要がある場合もありますが 軽いうちに漢方を飲むことで簡単に良くなることも結構あります。 心療内科に通院後に漢方に来られるデメリットとしては大きく2点あります。 一点目はは良くなったあと、心療内科の薬を ・・・
最近芸能人の方の突発性難聴のネットニュースをよく見かけますね。 大変な業界なので体への負担も相当なものがあると思います。 突発性難聴とは突然、左右どちらかの耳の聞こえが悪くなり、 耳鳴りやめまいなどを伴う原因不明の疾患です。 音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞がなんらかの原因で傷つき、 壊れてしまうことで起こるとされていますが、 はっきりとした原因はわかっておらず、 ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすいと言われています。 治療としては内服や点滴の副腎皮質ステロイド薬による薬物治療が中心となります。 ステロイド治療で良くな ・・・
夕方になると体がだるくて動けない このような症状がある方は、気が足りていない可能性があります。 例えば、疲れて夕食を作るのがしんどい、めまいがする、 または作り終わった後しんどくなりせっかく作ったのに食欲がなくなるなど。 朝の方が比較的動けて睡眠を取った後は楽になると言う方は 気虚または気血両虚のタイプです。 そういった方は無理が効かない体質なのでしっかり睡眠をとることが大事です。 夜はできるだけ早く寝ると体調が回復しやすいです。 スケジュールも詰め込まないようにするのが大切です。 もし逆に朝はすごくしんどくて気分も憂鬱なのが、 夕方になると元気になると言う方は気滞 ・・・
乾燥の季節になりましたね。 気温が下がり秋も深まってくると乾燥による相談が増えてきます。 とくにこの時期多いのが手湿疹、手荒れのご相談です。 炊事や洗濯など水仕事の多い主婦の方に多いので主婦湿疹とも呼ばれたりします。 手荒れというと簡単に考えられがちですが 長期に渡ってステロイド治療などをおこなってもなかなか治りにくい皮膚疾患です。 当店に来られる方も長年ステロイドを使っても良くならなかったという方がほとんどです。 乾燥、ひび割れ、硬化、かゆみ、水疱、炎症、熱感など様々な症状があります。 それぞれの原因に応じた皮膚の漢方を使いますが、 実は手湿疹はそれだけではなかな ・・・
PMSとは月経前症候群と呼ばれ、日本産科婦人科学会では、 月経前3日~10日の間に続く精神的あるいは身体的症状で、 月経開始とともに軽快ないし消失するものをいうと定義されています。 PMSの主な症状としては、 精神神経症状として情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、 自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、 身体的症状として腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあるとされています。 その中でもとくに精神症状が強く日常生活に支障きたしている場合には PMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれています。 &nbs ・・・
台風11号も温帯低気圧に変わり 被害もTVで言われていたほどはひどくなくひと安心ですね。 台風など天気の悪い日には決まって頭痛がする方がいらっしゃいます。 天気痛とも呼ばれているようです。 日々漢方相談をお伺いしていると悩まれている方は結構多く、 頭痛が起こりやすい天気かどうかがわかるアプリなんかもあるそうです。 最近気圧による頭痛は漢方と言うのが、医学の分野でもかなりポピュラーになってきています。 気圧の変化による頭痛を余分な水分の溜まりが原因と考えて、 水分代謝を良くする五苓散がよく用いられています。 病院でも頭痛には五苓散がよく出さ ・・・
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