当店に漢方相談に来られる方の中で、病院で半夏厚朴湯をもらって飲んでいたけど あまり効果を感じなかったという声をちょこちょこ耳にします。 病院でよく処方されるツムラさんの半夏厚朴湯の効能には 「気分がふさいで、咽頭、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症: 不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症」 と記載があります。 実際病院ではのどの異物感やうつ、不安症などで処方されていることが多いようです。 半夏厚朴湯は「金匱要略」には「夫人の咽中炙臠あるがごときは、半夏厚朴湯これを主る」 いわゆるのどの ・・・
先日テレビの見ていたら漢方のCMが流れていました。 「生理前イライラして当たっちゃう、なんでわたしこうなるの?」 と若い女性の方が悩んまれていました。 画面のテロップが「生理前イライラ」。 漢方薬にユニークな名前をつけて販売するメーカーさんのCM。 生理前のイライラだったら加味逍遙散のことかなあと思えば ネットで調べてみると実は違う内容の漢方薬。 いったい何が入っているんだろうと見てみると トウキ、センキュウ、シャクヤク、ブクリョウ、ソウジュツ、タクシャ、 ケイヒ、ボタンピ、ダイオウ、トウニン、ニンジン 当帰芍薬散+桂枝茯苓丸+ダイオウ-ニンジンといったところですね ・・・
ストレスを強く感じてイライラや不安感が出るとき、 食欲がなくなってしまう場合と逆に食べ過ぎてしまう場合があると思います。 今回は食べ過ぎてしまう場合についてお話しします。 最近のように家にこもっている時間が長くなると 今までより食べ過ぎてしまうのはよくあることだと思います。 食事の食べる量が増えたり、3食しっかりとした食事をとった上で いつもより多く間食してしまう場合はまだよいのですが、 ジャンクフードや甘いものを食べ過ぎて気持ちが悪くなり食事がとれないとか、 あるいは間食しすぎで太るので食事は控えてしまうという場合は注意が必要です。 週に1日くらいは ・・・
漢方といえば副作用がないと思われがちですが 漢方薬にもいろいろあって使い方を間違えると心配なものもあります。 最近の漢方の広まり方、使われ方で怖いなあと思うことがあったので書いてみます。 たまたまネットで見つけた美容クリニック。 ダイエットの漢方についての紹介がありました。 使っている生薬をいくつか載せておられましたが 怖いなあと思ったのはそのあとに書かれた文章。 飲み始めると心臓がドキドキしたり喉が渇いたり発汗したりすることがあるが 副作用ではなく新陳代謝が活発になり現れる症状なので心配ないとのこと。 文章を見てパッとみて思いついたのが〇〇という生薬。 強めに作用 ・・・
最近胃腸炎が流行ってきているそうですね。 胃腸炎にならないためには、手洗いやうがい、マスクによる感染予防、 また食品をよく洗ったり十分加熱することも大事ですね。 体の面から予防できることは、まずは胃腸を冷やさないこと。 冷たいものをとると胃腸が冷え弱ってしまいます。 当然ながら弱った胃腸は胃腸炎の原因であるウイルスや細菌に負け、 胃腸炎を発症してしまいます。 お子様だとおやつに冷たいジュースやアイスクリームなどを摂ると胃腸を冷やしていまします。 また12月は忘年会シーズン、大人も冷たいビールの飲み過ぎで胃腸が冷えてしまいます。 冷たいものは控えめにして ・・・
4月8日(日本時間9日)のメジャーリーグ、エンゼルスVSアスレチックス戦で 大谷翔平投手が7回1アウトまで無安打のあわや完全試合かという好投を見せました。 ヒットを打たれてしまいましたが6対1でチームの勝利に貢献しました。 メジャーデビュー後最初からの大活躍、すごくワクワクします。 大谷選手といいイチロー選手といい日本人選手の活躍のニュースを見ると元気をもらえますね。 楽しいニュースばかりだとよいのですが、世の中には凶悪事件だったり暗くなるようなニュースも毎日報道されています。 暗いニュースを見ると苦しくなったり、夜寝られなくなる、悪夢を見るといった方 ・・・
不妊治療で漢方と言えば婦人科さんでは当帰芍薬散がよく使われますが 当店では子宝のご相談では当帰芍薬散はあまり使いません。 というのも当帰芍薬散が効果がないというわけではなく、 他にもっと効果のある漢方薬がたくさんあるからです。 当帰芍薬散は漢方の古典でもある「金匱要略」に記載されていますが 「婦人懐振、腹中こう痛するは、当帰芍薬散これを主る」 と書かれています。つまり妊娠中の腹痛に用いられます。 一般的な効能は補血利水であり、血を補い体内の水を外に出す作用があります。 妊娠に関係する血の部分では補血効果のある生薬は当帰と白芍しかなく、 血 ・・・
朝はまだ冷え込みますが、日中はだいぶ暖かくなってきましたね。 気温の上昇にともない、花粉の飛散も始まっているようです。 花粉症は東洋医学的にみると、花粉を撃退する「衛気」の異常が大きな原因の一つと言えます。 「衛気」は外からのウイルス、細菌、花粉から体を守ったり、 皮膚や粘膜を強化する働きがあります。 花粉症はこの「衛気」がうまく機能していないことにより発症すると考えられます。 花粉による反応により、体のバランスが崩れている部分の症状が出てきます。 胃腸が弱り体内に余分な水がたまっている場合は鼻水がたくさん出たり、 ストレスや乾燥、飲食によって熱が ・・・
病院で出してもらった漢方薬を飲んだらまた調子が悪くなりました。 そんなお声をちらほら頂きます。 事情を詳しく伺ってみると、 最初はこちらに来て選んでもらったお薬を飲んでいてすごく調子がよかったのですが いつもかかっている先生にそのことをいうと、「同じ薬が保険で出せるから出してあげるよ。」 と言われ病院からの漢方薬を飲んでいたら効かないどころか悪化しました。 なので、またこちらに相談に来ましたと。 ずっとこちらの漢方薬を飲んでいれば今頃は元気で、漢方薬自体が必要なくなっているのにと思うのですが やはり病院の先生から同じもので保険もきくと言わ ・・・
昨日ブログに漢方薬を効果効能だけで選ぶ危険性について書きましたが アップしたその日に、まるでブログを読まれたかのような方が来局されました。 年配の男性が、教えてほしいと来られたのですが、持ってこられたのが小柴胡湯。 なんでも肝機能の数値が悪かったため5年前に医院さんで処方され それ以来ずっと小柴胡湯を飲み続けておられるそうです。 先生に聞いても納得のいく説明が返ってこないのでこちらに聞きにこられたとのこと。 小柴胡湯以外にも色々疾患があり一日に20錠以上のお薬を飲まれていて、 最近何をしても体が全く温かくならないとおっしゃられていました。 小柴胡湯とい ・・・
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