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花粉症の季節

 

    朝はまだ冷え込みますが、日中はだいぶ暖かくなってきましたね。 気温の上昇にともない、花粉の飛散も始まっているようです。     花粉症は東洋医学的にみると、花粉を撃退する「衛気」の異常が大きな原因の一つと言えます。 「衛気」は外からのウイルス、細菌、花粉から体を守ったり、 皮膚や粘膜を強化する働きがあります。 花粉症はこの「衛気」がうまく機能していないことにより発症すると考えられます。 花粉による反応により、体のバランスが崩れている部分の症状が出てきます。 胃腸が弱り体内に余分な水がたまっている場合は鼻水がたくさん出たり、 ストレスや乾燥、飲食によって熱が ・・・

仮面うつ病

 

  「仮面うつ病」、最近ちょこちょこ見かけますが、どのような病気なのでしょうか? ネットなどで各クリニックのホームページを調べると、 おおむね下記のような感じで書かれています。   「精神的な症状よりも身体的な訴えが前面にでるために、うつ病が覆い隠された状態」   うつ病だが他の症状が多いためうつ病とはわからないで見過ごされてしまうとのことから、 仮面とついたのではないかと推測されます。     東洋医学的に言うと「うつ」というのは一般的に肝気鬱結、心血虚の状態が多いです。 最初はやる気がない、イライラする、不安感があるなどの症状ですが 状態が悪化していくと、 頭痛、めまい ・・・

不思議に思われる冷え症の原因

 

      最近、皮膚のお悩みで相談に来られている女性、 去年まで手足の冷えがひどく困っていらっしゃったのが 漢方を飲みはじめてから全くなくなり家ではスリッパもいらなくなったそうです。 「体を温める漢方薬が入っているのですか?」とお聞きになられましたが 「今飲んでいる漢方は温めるどころかむしろ冷やす漢方です」とお答えするとすごく驚いておられました。   この方はストレスが皮膚の悪化を助長させていたので、 表面の熱をとる漢方以外に肝を和らげ気を巡らせる漢方を入れていました。 末端の冷えは体自身が冷えているのではなく、 ストレスによって体の末端まで陽気が届か ・・・

話を聞き続けることによる体の不調

 

    コールセンターにお勤めの方がたまに体調相談に来られます。 めまいや頭痛、精神的なお悩みが多いです。   コールセンターのお仕事は、注文の受付であったり、問い合わせだったり、 トラブル対応の部署に勤められている方もいらっしゃいます。 常に電話をするお仕事。 結構ストレスがかかります。 コールセンターは基本話すことより聞くことのほうが多いですよね? 聞くという行為は常に受け身なので肝気が鬱結してしまいます。 これが楽しい話ならまだしも、きっとあまり楽しくない話がほとんど。 昨今はイライラした人やクレーマーのような人も多いので、そういうお電話を受けると体が弱って ・・・

常温のお水は冷たいです

 

    今日は一段と冷え込みますね。 寒くなると冷え症の相談が増えてきます。   冷え症に限らず、胃痛、食欲不振、下痢、便秘、生理痛、不妊症、皮膚病など ほとんどの疾患において胃腸を冷やすことは良くないです。   漢方相談では、冷たいものを飲んでいませんか?とお尋ねしますが、 「飲んでいません。常温のものを飲んでいます。」と答えられる方が結構な割合でいらっしゃいます。 常温とは日本薬局方では15~25℃を指しますが、 皆さんが使われる「常温」は室内に置かれた水分の温度のことを指すのだと思います。 たいていの場合、室内に置かれたコップのお水、ペットボトル、 ・・・

慢性蕁麻疹の漢方治療

 

    慢性蕁麻疹で悩まれている方がよく相談に来られます。 皮膚科で何年もかかっているけど治らず、薬をやめるとすぐに出てきてしまうとのこと。 でも漢方薬局柚花香房に来られる方は、一部の難治性の場合を除き、ほとんど方が順調に治っていきます。   慢性蕁麻疹は原因不明の疾患のように見えては実はしくみは単純だったりします。 蕁麻疹の原因物質の補給をやめること。 これが一番のミソです。 皮膚科で出される蕁麻疹を抑える薬(抗ヒスタミン剤)は一時的に出ないように抑えているだけで、 抑え(抗ヒスタミン剤)をとるとすぐにまた出てきてしまいます。 それもそのはず、体内に蕁麻疹として ・・・

カメムシが大量発生すると寒さが厳しい?

 

    カメムシが大量発生する年は大雪が降り厳冬になるそうです。 今年の夏はカメムシが多かったですね。 ドアを開けるとよくカメムシがくっついていました。 先日も歩いていてカメムシを見つけました。         まだ11月ですが朝晩冷え込みますね。 冷え症の方には今年はつらい季節になりそうです。   女性の方に多いですが貧血体質で、体、とくに手足が冷える方には 小太郎漢方の婦人宝がおすすめです。     気を補う四君子湯と血を補う四物湯に、 血の原料となる阿膠(ロバの皮)と補気の代表的な生薬の黄耆が入って ・・・

どこも悪くないのに妊娠できない

 

    「妊娠の漢方相談希望です。検査値も異常なくどこも悪くはないのですが・・・」 という相談の電話が頻繁にかかってきます。 よく伺ってみると、みなさん不妊治療クリニックに先生に 「どこも悪いところはないです」と言われたとのこと。 でもどこも悪くないのに、色んな治療をしてもなかなか授からないようです。   実際相談に来られると、悪いところ(妊娠しない原因)がたくさん見られるケースがほとんどです。 先生が見逃したのか?そうではありません。 西洋医学的に問題、異常がないだけで東洋医学では問題のある場合が多いのです。 東洋医学では体全体を診るのに対し、西洋医学は器官、部位ごとにし ・・・

体外受精がダメでも自然で妊娠する秘訣

 

    漢方薬局柚花香房には体外受精を何回行っても妊娠しないという方がご相談に来られます。 漢方で妊娠しやすい体作りをして、再度体外受精に臨むケースが多いのですが、 体作りしている最中、自然で授かることがよくあります。 卵管が閉塞していたり、ご主人さんの値が悪くない限りは、 奥様の体が整ってくると元々備わっている妊娠力が高まるので、自然でのご妊娠の確率は高まります。   ただ自然で授かるには大事なことがあります。 それは夫婦生活の回数をしっかりと持つこと。 先月、移植の前の周期にご妊娠されたご夫婦もちゃんとタイミングをとっておられました。 「漢方の勝利ですね。」と ・・・

若年性更年期障害はありません

 

    最近「若年性更年期障害」という言葉をよく聞きます。 「更年期障害で悩んでいます。」というような30代の方からの電話もよくかかってきます。 「若年性更年期障害」とはいったいなんでしょうか? 実を言うと「若年性更年期障害」は医学用語ではありません。 つまり「若年性更年期障害」という疾患は存在しないということです。 色々調べてみると20代から30代にかけて更年期障害に似た症状が起こるのを マスコミが若年性更年期障害と名付けたのが始まりのようです。 ネットで若年性更年期障害を検索してみると色々なサイトが出てきますが、 そのほとんどがなんらかの商業目的をもったサイトのようです ・・・

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