最近、漢方薬局柚花香房では自己免疫疾患の方のご相談が増えています。 自己免疫疾患とは、免疫のシステムが正常に機能しなくなり、 自己(自分自身の体)と非自己(ウイルス、異物など)を区別できなくなって、自分の細胞を攻撃してしまう病気です。 自己免疫疾患には 甲状腺疾患(バセドウ病/橋本病)、関節リウマチ、シェーングレン症候群、ベーチェット病、 全身性エリテマトーデス、掌蹠膿疱症、糸球体腎炎、血小板減少性紫斑病、膠原病、 多発性硬化症、糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病、尋常性乾癬、円形脱毛症、白斑 などがあります。 その原因はさま ・・・
日曜日、不妊症の勉強会に参加してきました。 講師は神戸にある英ウィメンズクリニックの培養士、大月純子先生。 講義の中で特に気になったのが油と卵子の関係について。 10年ほど前、胚培養中に胚が全て死滅してしまうとういう現象が世界的に起きたそうです。 その原因を突き止めるべく先生は研究されていたとのことですが 原因は培養液中のオイルの酸化。 胚の死滅を起こすオイルは、油の劣化を表すPOV(過酸化物価)の値が高かったそうです。 培養液にはミネラルオイルが使われているのですが そのオイルが輸送途中に光に当たり酸化してしまい、それにより胚が壊れてしまったようです。 発見以後は ・・・
前回産後うつが起こる原因について書きましたが 今回は事前にできる予防について書いていきたいと思います。 まずは体についてですが、産後の弱った体を回復させること。 とりわけ血をしっかりと補っていくことが大切です。 産後から1~2年,睡眠状況が安定し授乳が落ち着くまでのはしっかりと血を補っていきましょう。 食事の際、血分が豊富な食材を摂るとよいでしょう。 食材としてはレバー、牡蠣、牛肉、鶏肉、小松菜、ほうれん草、人参、黒ごま、ひじき、プルーンなどです。 ただ、赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんは自分の食事までしっかりとれないのが現実です。 また、高齢出産の場 ・・・
寒いが続きますね。 今日、明日と天気予報は雪。 冷え込むはずですね。 ただ暦の上では2月4日が立春。 すなわち春はもう始まっています。 春になると、今まで内にこもっていた体の陽気が盛んになり、 心身の働きも活発になります。 また「肝」も盛んになり、自律神経が高ぶってきます。 ここでうまく養生できないと心と体の不調が出やすくなります。 今年は寒さが厳しく、体が季節にうまくついていけないせいか例年以上に心の不調が増えています。 イライラ、落ち込み、不安、うつ、パニック、不眠、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、ガス、PMSなど。 2月に入り新規の相談予約がひっき ・・・
最近大阪でも雪が降ったりとても寒い日が続いていますね。 「相談に来られる方に、毎日どれくらい歩いていますか?」とお伺いするのですが、 「あまり歩かない」とか「10分くらい」とかそういう方が結構いらっしゃいます 。体を動かすことの大切さをお話しすると、「じゃあジムに行きます」という方もたまにいらっしゃいますが、 ジムでストレスの発散ができ気分がよくなったりする方はよいのですが、 ジムに通うと目標を設定して自分を追い込んでしまう方もいるので、 ダイエットのご相談以外はあまりおすすめしてはいません。 通勤が車や電車で、デスクワークの方は本当に歩 ・・・
今年ある飲み会に参加した時の話です。 10人近くの人数で飲んでいました。 ほとんどがドクター。 そこで二人の精神科医が話をしていました。 A「普段診察してて患者さんに何が必要か見極めることが大切かな。」 B「心療内科って薬を出す以外に何か治療をすることがあるの?」 A「いろいろあるよ。大切なのは環境調整。薬が一番ではないよ。他にも治療する上で大切なことはたくさんあるよ。」 非常に深い意味を持つ言葉ですね。 Bのドクターは薬の処方を第一に考えていて、 Aのドクターは患者さんを理解することを第一に考えています。 薬はあくまで治療のひとつの方法 ・・・
前回のブログの続きです。 「妊娠しやすくなる朝ごはん」、いったい何を食べたらいいんだろうと思われますが 実はあんまり大したことはないです。簡単です。 ごはんとみそ汁とあとは納豆でも漬物でものりでもなんでもいいです。 みそ汁だけはお野菜を多めに入れて具だくさんで。 もちろん朝作る必要はないです。 前の日の残りで十分です。 ではちょっとした解説を ごはん:お米は「気」を補う性質を持つ食べ物です。食べると元気になります。 またパンのような油や添加物が入っていないのでその点も安心です。 できれば玄米がいいのですが、玄米は消化に力がいるので、 胃腸が弱い方には合 ・・・
子宝の漢方相談に来られる方にはいつも食事についてお聞きするのですが 一番多いのが朝はパンという方。 パン、サラダ、ヨーグルト、コーヒー こんな感じのメニューの方が多いですね。 野菜もとれて乳製品もとれてバランスのよさそうな朝食ですが、 妊娠にとってはあまりおすすめできる朝食ではないですね。 ひとつずつ分析していくと パン:主原料の小麦は食べ物の性質としては「清熱」、体を冷やす作用があります。 またパンには体を冷やす砂糖や、排卵の邪魔をするトランス脂肪酸が含まれたショートニング、 それに種々の添加物が含まれています。 おうちで作ったパンやこ ・・・
先日相談に来られた40代の女性の方のお話ですが テレビで「しょうがが冷えにいい」とやっていたそうで なんでもしょうがを蒸してスライスしてから天日干しにし、それをミキサーでパウダーにして飲んでいたそうです。 そうすることで温める力が増すんだとか。 毎日スプーンに1さじ飲んでいたそうです。 そうこうするうちに顔や首など体の上部が乾燥し赤くなっていき、 おまけに生理時の経血も少なくなったとのこと。 テレビのレシピのような乾燥しょうがは、生薬でいうところの乾姜(カンキョウ)に近いものと考えられます。 乾姜は生のしょうがに比べて温める力はもちろん強いのですが、辛 ・・・
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