母乳が出ないことは、東洋医学的に考えるとおおまかに分けて二つの原因が考えられます。 一つ目は気血の消耗、特に「血」の不足です。 もともと気血不足の方が出産によって著しく気血を消耗したり、 あるいは分娩時の大量出血によって血が消耗した場合などに起こります。 東洋医学では乳汁は血から生化したものと考えられており、 血が虚することによって乳汁の分泌が少なくなります。 そういう場合は消耗した気血をしっかり補う漢方薬を用います。 二つ目は乳絡がつまっていることです。 産後のストレスによって肝経の流れが滞ったり、あるいは産後血が滞ったりすることにより、詰まって出な ・・・
母乳の販売がニュースになっていましたね。 混ぜ物をした母乳がホームページ上で販売されていたようです。 いろいろな偽物を販売する業者はどの分野にも存在しますが、 母乳を購入された方がたくさんいらっしゃったことにとても驚きました。 私どもも子宝相談、産後の体調についてご相談をお伺いするので母乳が出ない方の気持ちはすごくよくわかりますが、 いくらなんでもネットで誰のものかわからない母乳を購入というのはどうかと思ってしまいます。 そもそも母乳というのは単なる栄養のミルクではなくて 赤ちゃんが元気に育つようにできているもので赤ちゃんを守るための免疫も与えます。 ・・・
正直タイトルを見てびっくりされた方も多いかと思います。 現在、不妊症の原因の55%が男性です。。。 先日の勉強会で知り、ここまで男性の比率が高まっていることに私も正直驚きました。 女性だけが頑張られているご夫婦もいまだに多いですが、 この数字を見て男性側も積極的に自分の体のことを知ってほしいと思います。 ご主人の精液検査(精子濃度、運動率、奇形率など)がよくない場合、 男性側にも原因があると判断されすぐに体外受精、顕微授精に進まれることもよくありますが、 1度の検査で決めず、ART(高度生殖医療)に進まれる前に複数回の精液検査をおすすめし ・・・
日曜日、不妊治療の勉強会に行ってきました。 今回は外部講師として天の川レディースクリニックの中村先生が来られていました。 自然妊娠率を高めるための外科的な治療についてや、 検査値と実際の治療成績や有効率、 薬の効果的な使用法など講義して頂きました。 不妊治療においてこれだけ医療が進んだ現在、漢方治療を行う場合も 西洋医学の不妊治療、検査値、薬の有用性について理解していないと適切な治療を行うことはできません。 このように第一線で活躍されている先生の講義を聞くことは非常に大切な機会です。 講義が終わった後も先生とお昼をご一緒し、 ・・・
今日はいい天気ですね。 いつもは車で通勤ですが、今日は車を店においてきたので電車で通勤。 駅からお店までは道沿いに木々が植えてあり、お日さまと相まってなんとも言えないいい気分。 朝あまり気分のすぐれない方は、朝の陽ざしを浴びて自然を感じるといいですよ。 体にいい気が入り巡ります。 土曜日閉店後に青森県の漢方の大先生がお店を見学に来られました。 お店について色々アドバイスを頂きその後食事へ。 たくさんお話しをうかがいました。 すごくいいオーラをお持ちの先生で話しているだけでこちらも元気になってきます。 その先生がいつもブログの最初に書かれる言葉が &nb ・・・
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日々の出来事
蒸し暑くじめっとした毎日が続きますね。 真夏のように暑い日があるかと思ったら朝方急に冷え込んだりして 毎日の体調管理がむつかしいですね。 最近「湿」(湿気)による体調不良で相談に来られる方がたくさんいらっしゃいます。 今年は3、4月ずっと雨が続いていたため体に湿が溜まりやすくなっていて、 6月に入ると例年より早く梅雨入り。 晴れの日の多かった5月はすごく暑かったため冷たい飲み物をたくさん飲み さらに「湿」の溜まりに拍車をかけてしまった方も多いと思います。 体に「湿」が溜まると、むくみ、めまい、じんましん、下痢、吐き気、食欲不振、倦怠感など ・・・
5月に友人の精神科医の先生が、京都に心療内科を開院しました。 場所は四条烏丸で、阪急京都線烏丸駅もしくは地下鉄烏丸線四条駅すぐのビルの5階にあります。 中も案内してもらいましたが、静かで落ち着ける雰囲気です。 漢方薬局柚花香房にも心療内科に通われている方がご相談に来られます。 飲んでいる薬は様々で、少なくても調子よく過ごせている方や、 なんでこんなにたくさん飲んでいるんだろうと思う方もいらっしゃいます。 色々事情を聞いてみると、最初の治療、処方薬が違えば もっと体の状況は違っていたんじゃないかと思うこともしばしばあります。 新しく開院した「あきしのここ ・・・
漢方相談でよくお受けするお悩みに便秘や下痢などお腹の不調があります。 漢方薬や自然薬などでお腹の調子が整ってくると、 今まで体が疲れてできなかったことなどができるようになったり、 お肌のつやがよくなったり、とてもお元気になられる方が多いです。 西洋医学的にも腸は栄養や水分の吸収だけでなく、毒素の排泄やビタミンやホルモンの合成、 また、免疫力を高めて感染症を防いだりと様々な働きをしていることがわかっています。 慢性的に下痢しやすい方は食物から栄養を吸収できず、体力が落ち、疲れやすい状態になります。 その状態が長くなると気血ともに不足した体質 ・・・
先日、母と話していて、白髪交じりの髪が薄くなってきたのを見て 「少し髪薄くなってきたなあ、漢方飲む?」と聞いたところ 「えっ、漢方薬で髪の毛増えるの??」とかなり驚いた様子。 普段はくすり嫌いなのか、漢方には興味を示さないのですが 髪の毛と聞いた途端、「そんなんあるんやったら飲んでみようかな」とかなりの乗り気。 言ったこちらも少しびっくり。 で実際のところどうなのかというと 漢方薬で髪の毛は増やすことはできますし、太くしたり抜けにくくすることも可能です。 髪の毛のご相談はそこそこあり、 髪がたくさん抜ける、細くなった、薄くな ・・・
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