不妊漢方治療Q&A29 Q.ホットヨガは妊活に効果がありますか? A.ホットヨガは妊活にはおすすめできません。マイナスに働く可能性があります。 ホットヨガが妊活にいい、体を温めるので子宮機能が改善したり、ホルモンバランスが良くなるなどの記事をネット上で見かけます。 実際に妊活・不妊への効果をうたって営業されているお店さんもあります。 ただ東洋医学的に考えるとホットヨガは妊活におすすめできるものではありません。 というのもホットヨガは高温のスタジオでヨガを行います。 当然大量の汗をかくことになりますが、不自然な熱は体の余分な水分だけでなく、体の潤い「陰」 ・・・
不妊漢方治療Q&A28 Q.よもぎ蒸しは不妊・妊活に効果がありますか? A.あまりおすすめできません。 よもぎ蒸しは韓国で600年以上前から続く民間療法で、産後の肥立ちに良くするようにと始められたと言われています。 日本では近年、妊活・不妊への効果をうたって営業されているお店さんが多いですが、東洋医学的に考えるとよもぎ蒸しは妊活・不妊におすすめできるものではありません。 というのもよもぎ蒸しは首から下がガウンなどで覆われサウナ状態になります。 それにより大量の汗をかくことになりますが、不自然な熱は体の余分な水分だけでなく、体の潤い「陰」を外に出してしまいます。 「陰] ・・・
不妊漢方治療Q&A27 Q.TSHが2.5より高くても妊娠できますか? A.妊娠することは可能です。ただ抗体値には注意が必要です。 以前はTSHが2.5以上だと妊娠率や流産率が悪化すると言われ、不妊クリニックや婦人科でTSHが2.5以上だともれなくチラーヂンを処方されていました。 しかし最近の研究ではTSHが2.5以上でも一般の基準値内であれば、妊娠率や流産率はTSHが2.5以下の場合と違いがないと報告されています。 医療施設によってもTSHの基準値は異なりますが、甲状腺疾患で有名な東京の伊藤病院さんでは、TSHは0.2~4.5 (μIU/mL )が基準範囲とされてい ・・・
不妊漢方治療Q&A26 Q.脈で妊娠がわかりますか? A.脈診で妊娠を判別することは可能です。 韓国ドラマなどで韓医が患者さんの脈を診て 妊娠を言い当てるシーンがよくあるようで 相談の際、「脈で妊娠がわかりますか?」と聞かれます。 実際のところ、脈診で妊娠を判別することは可能です。 妊娠時は「滑脈」という珠がころがるように流れる脈を呈し、 寸部がしっかりとしてくるような感じです。 妊娠だけでなく着床しているか経過が順調かどうかなども判断できます。 ただ脈というのは体の様々な状態を反映しており、 いくつかの体の状態が重なると妊娠脈に ・・・
不妊漢方治療Q&A25 Q.現在妊活中です。妊娠率を高める一番おすすめの漢方は何ですか? A.原因に応じた漢方を服用するのが一番いいのですが、 しいて一つだけと限定するなら加味逍遙散がおすすめです。 妊娠できない原因は人によって様々で100人いれば 100通りの体質・漢方処方があると思っていただいた方がよいです。 不妊・妊活相談で私どもが用いる漢方はざっと考えても下に記載したくらいはあります。 温経湯、温胆湯、黄耆建中湯、葛根湯、加味帰脾湯、加味逍遙散、冠心二号方、 帰脾湯、芎帰膠艾湯、芎帰調血飲第一加減、亀鹿二仙膠、桂枝湯、桂枝加竜骨牡蛎湯 ・・・
不妊漢方治療Q&A24 Q.カフェインは妊活中は控えたほうがいいですか? Aコーヒー1日2杯くらいなら大丈夫です。 妊娠希望の方の相談をおうかがいしていると、 妊娠のためにカフェインを控えている方がとても多いです。 好きなコーヒーや紅茶を控え、お茶は麦茶かルイボスティーなどにされています。 実際のところカフェインは妊娠に影響を及ぼすのか? カフェインと妊娠についての論文はいくつか目にしたことがありますが カフェインを1日500mg以上取ると不妊確率が1.45倍になるという報告があります。 ただ大抵の見解を見てみると1 ・・・
不妊漢方治療Q&A23 Q.抗核抗体が陽性と言われました。漢方で改善できますか? A.漢方で免疫を整えることにより改善は可能です。 不妊症、不育症の原因のひとつとして免疫の乱れが指摘されています。 本来は、ウイルスや細菌などの外敵が体に侵入したときに働く抗体が、 免疫に狂いが生じ精子や胚、自分の臓器などを攻撃にしてしまうことによって 不妊症、不育症を引き起こしてしまいます。 不妊症、不育症の原因として言われているものには 抗核抗体、抗精子抗体、抗リン脂質抗体、ネオセルフ抗体、Th1/Th2比などがあります。 西洋医学 ・・・
不妊漢方治療Q&A22 Q.44歳で不妊治療をしています。胚盤胞にならないため初期胚で4回移植しましたが陰性でした。 漢方を飲めば44歳でもまだ妊娠は可能ですか? A.いい卵子が採れるかどうかによります。 不妊治療専門クリニックでは42歳と43歳の間で線引きをされているところが多いです。 というのも論文や過去のデータによると43歳から急激に妊娠率が下がり流産率が上がります。 そのため不妊治療の保険適用も43歳未満という形で区切られています。 とはいえ当店では44歳で妊娠されている方もいらっしゃいますし、 それ以上の ・・・
不妊漢方治療Q&A21 Q.牡丹皮(ボタンピ)という生薬は妊活に良くないと聞きました。 牡丹皮が入っている漢方を飲んでも大丈夫ですか? A.体の状態や漢方の種類によっては飲むことができます。 婦人科や不妊治療のクリニックで良くないと言われたり、 ホームページやブログなどに書かれたりしているようです。 牡丹皮には①清熱涼血②活血散瘀③清肝火という作用があります。 ②の活血散瘀の作用ががあるので言われているのだと思います。 ただ妊娠中には慎重に用いる必要がありますが、 妊活中は漢方薬の種類次第ではそこまで気にする必要はないと思います ・・・
不妊漢方治療Q&A20 Q.子宮腺筋症ですが漢方で妊娠できますか? A.漢方で子宮内膜の状態を改善し妊娠することは可能です。 子宮腺筋症とは、30代後半から40代に多くみられる疾患で、 本来子宮の内側に位置する子宮内膜組織が子宮の筋肉の中にできてしまう病気です。 子宮腺筋症により子宮の筋肉が硬く腫れ、周辺が炎症を起こしてしまうため、 受精卵が着床しにくくなり不妊症の原因になるといわれています。 不妊症の原因が子宮腺筋症だけの場合は 漢方では内膜の状態を改善し着床しやすくすることが目標になります。 まず活血剤などを用い ・・・
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