4月から保険による不妊治療が始まりました。 人工授精と体外受精が保険適応になりましたが 人工授精を続けても妊娠できないと相談に来られる方が増えてきました。 人工授精とは洗浄・濃縮した精子を子宮内に直接注入することによって 精子と卵子が出会う確率を高める治療です。 簡単にいうと精液を洗ってから子宮の奥に入れるということですので 実際のところタイミング法とあまり変わらない治療方法です。 妊娠確率も10%程度で、クリニックによっては 人工授精よりも自然妊娠の方が妊娠率が高く発表されているクリニックもあるほどです。 では人工授精はなぜ行われるのか ・・・
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妊活相談(不妊症・不育症)
先日、無事産まれましたと赤ちゃんの写真を送ってきてくださいました。 ゆうきちゃんです。 とても可愛らしいですね。 写真を見ているだけで心がほっこり暖かくなります。 ゆうきちゃんは三人目のお子さんで お一人目も二人目もそして三人目の時も漢方を飲んで頑張られていました。 三人とも妊娠に至り無事出産。 いつもこうしてご報告してくださいます。 赤ちゃんは生命力に溢れていて、癒しの光をはなっているような感じがします。 最近明るい話題のない世の中ですが こうしてご連絡をいただくと、明日からも頑張ろうととても力が湧い ・・・
40代の方の不妊症、妊活の相談を多く受けますが 40代の方が妊娠できない原因として大きく二つのタイプに分かれます。 年齢以外の要因からくる不妊と年齢(加齢)による不妊です。 前者の場合は原因は多岐にわたりますが 20代、30代の方と同じように妊娠を妨げている原因を取り除き 妊娠しやすい体を作ることです。 後者の場合、40代で妊娠をしない方の大多数を占める原因ですが 加齢により腎(妊娠力)が低下し妊娠するだけの力が足りなくて 質の良い卵子を作ることができない、妊娠を維持する力が足りないケースです。 その場合は腎を強力に補い、妊娠できるレベルにまで引き上げ ・・・
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妊活相談(不妊症・不育症)
先週の話ですが、相談に来られている方からご妊娠の報告を受けました。 人工授精に何回もトライされましたがうまくいかず体外受精を勧められていて その前にできれば漢方で妊娠したいとのご相談でした。 当店に来られて半年、不妊治療の保険適応もはじまったことで 病院に戻り体外を考えているという相談を受けましたが もう少し待ってみてはとお答えした2週間後、自然での妊娠が判明。 ご本人さんはとても喜んでおられましたが、 実はその2周期前から、受精卵が着床しかけている兆しが出ていました。 臨床的にみるとそういう時は体の調子が上がっていて妊娠が近い証拠なので 下手に体外して遠回りになるよりは自然で頑 ・・・
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妊活相談(不妊症・不育症)
6月12日(日)九州、福岡にある不妊治療で有名な アイブイエフ詠田クリニックさんで勉強会の講師をさせていただきました。 内容は妊娠中・産後の不調の予防について。 医療従事者を対象とした講義だったのでとても疲れましたが、 勉強になったというお声をいただきほっとしました。 妊娠の高齢化や働きながらの妊娠生活、ワンオペ育児などで 妊娠中・産後の不調がとても増えています。 漢方薬局柚花香房ではただ妊娠していただくだけでなく 妊娠中も産後も元気に過ごしていただけるよう心掛けています。 詠田由美院長先生と & ・・・
不妊漢方治療Q&A21 Q.牡丹皮(ボタンピ)という生薬は妊活に良くないと聞きました。 牡丹皮が入っている漢方を飲んでも大丈夫ですか? A.体の状態や漢方の種類によっては飲むことができます。 婦人科や不妊治療のクリニックで良くないと言われたり、 ホームページやブログなどに書かれたりしているようです。 牡丹皮には①清熱涼血②活血散瘀③清肝火という作用があります。 ②の活血散瘀の作用ががあるので言われているのだと思います。 ただ妊娠中には慎重に用いる必要がありますが、 妊活中は漢方薬の種類次第ではそこまで気にする必要はないと思います ・・・
4月から不妊治療の保険適用が始まりましたね。 現在不妊治療のクリニックはどこもとても混みあっているようです。 保険が適用され治療費が安くなるのは喜ばしいことですが 制度が始まって1か月、保険適用による治療の弊害がかなり出ているように思えます。 まずは不妊治療に使われていた薬剤が今まで通りに使えなくなったことです。 有名どころを上げるとバイアスピリン、ユベラ、ダクチル、ブロギノーバ、 タクロリムス、レルミナ、G-CSF製剤などです。 ダクチルは子宮が痙攣している方の移植時に使われていました。 タクロリムスは免疫の異常(Th1/Th2比が高い)場合の移植時 ・・・
当店は不妊治療・妊活のご相談が多いのですが 高齢の方や治療していてもなかなか授からない方が 遠方よりたくさん相談に来られます。 漢方を処方していて感じるのは、治療が難しい方や高齢の方は なかなか数字通りには事が運ばないケースが多いです。 一番よくあるのが受精卵の質です。 体外受精において胚盤胞のグレードによく見られます。 例えば先日も相談に来られていた方が採卵され、 凍結できたのは胚盤胞の3BCと3CC。 漢方を服用する前よりグレードは悪かったですが 2つ移植すると驚くことに2つとも着床。 現在は双子の赤ちゃんは順調に進んでいます。 あと ・・・
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妊活相談(不妊症・不育症)
近年晩婚化が進み、出産されるご年齢も昔に比べ高くなってきています。 当店でも高齢でのご妊娠希望のご相談が多く、40代の方のご妊娠が増えています。 高齢出産の定義ですが 日本産科婦人科学会では35歳以上の出産を高齢出産としています。 高齢出産で気を付けなければいけないのが産後の体調不良。 とりわけ40代のご出産では不調を訴えられる方がとても多いと感じます。 訴えの多い症状としては だるさ、疲れやすい、うつ、不安、眠れない、腰痛、肩こり、めまい、立ちくらみ と多岐に及びます。 出産という行為は腎を弱らせます。また出産により気(エネルギー)を消 ・・・
不妊漢方治療Q&A20 Q.子宮腺筋症ですが漢方で妊娠できますか? A.漢方で子宮内膜の状態を改善し妊娠することは可能です。 子宮腺筋症とは、30代後半から40代に多くみられる疾患で、 本来子宮の内側に位置する子宮内膜組織が子宮の筋肉の中にできてしまう病気です。 子宮腺筋症により子宮の筋肉が硬く腫れ、周辺が炎症を起こしてしまうため、 受精卵が着床しにくくなり不妊症の原因になるといわれています。 不妊症の原因が子宮腺筋症だけの場合は 漢方では内膜の状態を改善し着床しやすくすることが目標になります。 まず活血剤などを用い ・・・
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