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英ウィメンズクリニック研修

 

    今週、月曜日の午前中お休みをいただきまして、神戸の英ウィメンズクリニックでの泊りの研修行ってきました。 英ウィメンズクリニックは日本一の出産数を誇る日本有数の不妊治療専門クリニックです。 全国から不妊治療を頑張っておられる先生方が来られていました。 今回は着床前診断についての勉強をしました。     着床前診断では色々なことがどんどんわかるようになり日々進歩しています。 ただ倫理的な問題も絡んでくるので、日本産婦人科学会では技術を用いるべき指針を定めています。 海外では技術を応用し踏み込んだ治療を行っている国も多いので、 技術が進歩していくにつれ ・・・

二人目ができない(二人目不妊、続発性不妊)原因④

 

    二人目不妊の原因についてブログを書いてきましたが、今回が最後になります。 二人目ができにくい原因として一人目の出産時、すでに高齢であることが上げられます。 東洋医学では「腎」という臓器が生殖機能と深く関わっているのですが、 その「腎」の力は20代をピークにその後は段々と衰えていきます。 厚生労働省が発表した平成26年人口動態調査によると、第1子の女性の平均年齢は30.6歳となっており、 すでに妊娠をつかさどる「腎」の力が衰えてはじめています。 二人目となるともっと時間が経過しているので、 当然のことながらお一人目の時よりは妊娠力は低下しています。 妊娠力には、妊娠に ・・・

二人目ができない(二人目不妊、続発性不妊)原因③

 

    二人目ができにくい原因として、お一人目の子育てを頑張りすぎることにあります。 昔は大家族でおじいちゃんやおばあちゃんとともにみんなで育てていく感じがあり、 お母さんだけに負担がかかるといったことは少なかったのですが、 今はお母さんひとりで子育てを行うことが多く、一人であるがために頑張りすぎてしまうことも多いと思います。   お子さんが寝ない、または自分の寝る時間を削って家事をしたりすることによる睡眠不足、 自分の食事は二の次になり簡単に済ませてしまうことによる栄養不足、 また一人で頑張りすぎるがゆえの育児ストレス、 それらによって自分の体力が消耗し妊娠でき ・・・

二人目ができない(二人目不妊、続発性不妊)原因②

 

    昨日のブログの続きになりますが、二人目不妊の原因として 産後の養生が足りず体を十分に回復できていないことがあげられます。 東洋医学的にいうと、出産においては多くの気(エネルギー)と血(血液)が失われます。 特に血の消耗は激しく、十分な休息をとり血を補うような栄養を取ることで体を回復させる必要があります。 ただ、もちろんのこと育児が大変なのと近年の核家族化により家族の助けが十分に得られず、 お母さん一人で大変な思いをしながらなんとか赤ちゃんを育てていく場合も多いとも思います。 食事はパンやジュースなど簡単なものですませ、 赤ちゃんに付きっきりで寝る時間もとれないお母さ ・・・

二人目ができない(二人目不妊、続発性不妊)原因①

 

    漢方薬局柚花香房には子宝のご相談に来られる方が多いですが 二人目ができなくて来られる方も結構いらっしゃいます。 一人目ができたのになぜ二人目ができないんだろう? と疑問に思われいてる方も多いですが、そこにはいくつかの原因が存在します。   まず原因の一つとして授乳期間が長いこと。 以前は授乳は大体10か月から1年くらいで終わるのがよいとされてきましたが 現在はコミュニケーションや心の発達などの面で子供が自然とやめるまでは続けてもよいという考え方で 授乳を1年過ぎても長く続けられる方が増えてきました。 子供の成長という面ではよいのかもしれませんが、 二人目を ・・・

1か月で妊娠する理由

 

    漢方薬局柚花香房にご相談に来られる方には 漢方の服用を始めて約1か月でご妊娠される方が一定の割合でいらっしゃいます。 もちろん体が変わってくるのには3か月から半年はかかりますが、 先月も先々月も漢方を始めてから1か月ちょっとでご妊娠された方がお一人ずついらっしゃいました。   すぐにご妊娠される方は   ストレスによるホルモンバランスの乱れ、着床障害 卵子が精子と結びつくための認識能力の低下 内膜の認識不足による着床能力の低下   などが原因で妊娠しにくくなっているのではないかと考えています。 こういう場合は、ホルモンの感受性を高め、精 ・・・

加齢による調節機能の衰えが不妊症に

 

    先日、大阪大学などの研究チームが 「加齢に伴う体内時計のリズムのずれが不妊症につながることがマウスを用いた実験でわかった」と発表しました。 体内時計を狂わせた生後8~12か月(人間の30代半ば~40代)のマウスを箱の中で飼育したところ、 妊娠成功率が10%でしたが、体内時計のリズムを調節すると妊娠成功率が70%に上がったそうです。 一方、若いマウスで同じ実験を行ったところ、体内時計を狂わせたままでも高い率で妊娠したそうです。 結果として、加齢に伴って体内時計を調節する機能が衰え、 脳の神経細胞から排卵の指示を出すタイミングもずれて不妊につながる可能性があるとのことで ・・・

母乳を出すために ~母乳販売報道をうけて

 

    母乳が出ないことは、東洋医学的に考えるとおおまかに分けて二つの原因が考えられます。 一つ目は気血の消耗、特に「血」の不足です。 もともと気血不足の方が出産によって著しく気血を消耗したり、 あるいは分娩時の大量出血によって血が消耗した場合などに起こります。 東洋医学では乳汁は血から生化したものと考えられており、 血が虚することによって乳汁の分泌が少なくなります。 そういう場合は消耗した気血をしっかり補う漢方薬を用います。   二つ目は乳絡がつまっていることです。 産後のストレスによって肝経の流れが滞ったり、あるいは産後血が滞ったりすることにより、詰まって出な ・・・

母乳販売の報道について

 

    母乳の販売がニュースになっていましたね。 混ぜ物をした母乳がホームページ上で販売されていたようです。 いろいろな偽物を販売する業者はどの分野にも存在しますが、 母乳を購入された方がたくさんいらっしゃったことにとても驚きました。 私どもも子宝相談、産後の体調についてご相談をお伺いするので母乳が出ない方の気持ちはすごくよくわかりますが、 いくらなんでもネットで誰のものかわからない母乳を購入というのはどうかと思ってしまいます。   そもそも母乳というのは単なる栄養のミルクではなくて 赤ちゃんが元気に育つようにできているもので赤ちゃんを守るための免疫も与えます。 ・・・

不妊症 男性に原因が55%!!!

 

    正直タイトルを見てびっくりされた方も多いかと思います。 現在、不妊症の原因の55%が男性です。。。   先日の勉強会で知り、ここまで男性の比率が高まっていることに私も正直驚きました。 女性だけが頑張られているご夫婦もいまだに多いですが、 この数字を見て男性側も積極的に自分の体のことを知ってほしいと思います。   ご主人の精液検査(精子濃度、運動率、奇形率など)がよくない場合、 男性側にも原因があると判断されすぐに体外受精、顕微授精に進まれることもよくありますが、 1度の検査で決めず、ART(高度生殖医療)に進まれる前に複数回の精液検査をおすすめし ・・・

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