一般的に血流が良くない、血行不良などとよく言われますが
実は西洋医学には、血栓を溶かす薬や血管を広げる薬はありますが
血流を改善する薬がほとんどありません。
唯一リマプロストなどが血流を良くすると処方されていますが
血流低下が原因の一つである手根管症候群の治験が中止されたように
血流を良くする効果はあまり強くないように思います。
東洋医学では西洋医学にはない「瘀血」という概念が存在します。
「瘀血」とは「体内で血液がある一定の箇所にとどこおる病症のこと」を言います。
大雑把にいうと血流が悪くなりそれによって起こる病変です。
「瘀血」が関係している症状はとてもたくさんあります。
痛みや痺れ、手足の冷え、生理痛、子宮筋腫、子宮内膜症、
心筋梗塞、脳梗塞、痔、腫瘍、下肢静脈瘤、
バセドウ病、橋本病、ベーチェット病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患
など上げればきりがないくらいです。
そしてそういう病態は血流を改善する活血化瘀薬を用いないと
根本的な改善は見込めません。
漢方では血流を良くする漢方薬が非常にたくさんあります。
通導散、治打撲一方、血府逐瘀湯、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、
芎帰調血飲第一加減、温経湯、折衝飲、環元清血飲、大黄牡丹皮湯などです。
なかなか治らない慢性疾患はたいてい「瘀血」が絡んでおり
血流を良くすることで根本的な改善が見込めます。
血の巡りが悪いのかなと感じたらお近くの漢方薬局に相談してみて下さい。
今まで悩んでいたお体の状態が変わるかもしれません。
貴文
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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