漢方薬局柚花香房では口内炎についてのご相談もよくおうかがいします。
病院で処方されたお薬が効かなかったり、治るけれど繰り返しできるというご相談が多いですね。
口内炎とは西洋医学では口腔粘膜にできる炎症のことをいい、その原因は様々です。
よくTVコマーシャルなどで口内炎にはビタミン製剤と宣伝されていますが
ビタミンB欠乏による口内炎は10~20%とのことです。
東洋医学では口内炎のことを「口瘡」、「口瘍」などといいます。
西洋医学同様原因はいくつかあるのですが、中でも脾胃湿熱、陰虚火旺のタイプが多いように感じます。
脾胃湿熱とは、元々胃腸の弱かったり飲食の不節制により消化器に湿熱がたまったことが原因です。
辛味、甘味、油っこいものの食べ過ぎや、お酒の飲み過ぎによるものです。
油っこいものやお酒は以前からありましたが、最近特に辛味の摂りすぎが目立つような気がします。
以前に比べ、いわゆるキムチや韓国料理など、とうがらしなどの香辛料を多く使ったものを食べる機会が増えてきました。
美容やダイエットといった側面だけが取り上げられている感じがします。
基本は偏りのないバランスのよい食事が大切ですね。
陰虚火旺とは、体を支える大事な水分が不足しているため体内の熱が発生しやすく、
その熱が口に登り口内炎の原因となる状態です。
陰虚はもともとの体質や、慢性疾患の方、それに夜型で睡眠の少ない方にも多くみられます。
現代は夜型の生活の方が多いので、陰虚傾向の方もたくさんいると思われます。
治療はそれぞれの状態に合った漢方薬を使います。
それとともに、口内炎を起こしやすい生活スタイルについてもお伝えしています。
あと、口内炎のように見えても実際はガンなどの大きな病気の初期状態のこともあるので注意が必要ですね。
貴文
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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