厳しい寒さが続いていますが 暦の上では今年は2月3日が立春。 すなわち春の始まりです。 春になると、今まで内にこもっていた体の陽気が盛んになり、 心身の働きも活発になります。 また「肝」も盛んになり、自律神経が高ぶってきます。 この季節の変動にうまく対応できないと、心と体の不調が出やすくなります。 春は生命が活動を始める時期ですので それに合わせて心も体も伸びやかにし、前向きに活動していく季節です。 しかしながら今年はコロナウイルスの感染拡大真っ最中。 感染を封じ込めるため、外出を自粛し人との接触を減らしマスク生活。 活動することを自粛し、前向きな活動 ・・・
最近、病院さんからのご紹介で来局される方が増えています。 特に不妊治療のクリニックの先生や婦人科の先生が多いです。 一昔前はお医者さんの中では漢方薬に対して否定的な先生が多かったですが 最近は病院の先生も漢方薬に対するイメージが変わったのか 肯定的に捉えて下さる先生が増えています。 特に敷居の高かった大学病院の先生も勧めて下さるので正直驚いています。 私どもはもちろん漢方薬の素晴らしさについては理解していますが 西洋医学の先生にも認めていただけることは一漢方家として本当に嬉しいです。 病院でも保険適応の漢方薬を出せるにもかかわらず 町の漢方薬局の良さを ・・・
最近、朝起きれないという症状の方が増えています。 十分な睡眠時間をとっているのに、朝眠くてなかなか起きられない、 起きてもしばらくはぼーっとして動けないと訴える方が多いです。 朝起きられないという症状には色々な原因がありますが 最近の訴えのほとんどが肝鬱気滞タイプです。 感情的に不快な気分であったり、悩んだり怒りによって肝が鬱結して 気(エネルギー)が体全体に行き渡らない状態です。 寝ている間は気がほとんど巡らないので、気滞の状態の方にとっては 朝起きたときは気の停滞がひどくなっている状態です。 そのため朝が起きれない、だるいといった症状が起こります。 ・・・
今年は血流の悪い方がとても増えています。 気温の低下もありますが10月から足先の冷えを訴える方が例年以上に多いです。 原因は2月から続くコロナ禍での運動不足。 運動というよりもとにかく基本的に歩くといった行動がとても減っています。 ちょっとしたお出かけや買い物をコロナ禍でしなくなり、 余計な外出はせずに家で過ごすことが多くなっています。 仕事で通勤していた方も在宅勤務が多くなり、歩く量がとても減っています。 トイレひとつをとっても職場ではちょっと歩いていたのが今は数歩で行けてしまう。 とにかく基本的な動きがとても減っています。 意識的に運動をしていて、 ・・・
逆流性食道炎は近年増加傾向にあります。 一説では人口の30~40%が罹患しているのではないかと言われています。 とくにここ数年逆流性食道炎と診断される方がとても増えている気がします。 まず逆流性食道炎について簡単に説明します。 胃と食道の間には逆流を防止するしくみがあり、食道と胃の間にある下部食道括約筋などが、 胃の中の食べ物が食道に逆流しないよう弁のような働きをしています。 しかし何らかの原因でこの逆流を防ぐ機能が低下すると胃酸が逆流しやすくなります。 治療としては胃酸を強く抑えるプロトンポンプ阻害剤(PPI)が第一選択薬になります。 しかしこのPP ・・・
漢方相談では色々なお悩みで相談に来られます。 来られたらまず最初に問診票を書いていただくのですが チェックされる項目として多いのが鼻水。 季節問わず透明の鼻水が出るという 慢性鼻炎のような症状あるという方が結構いらっしゃいます。 主訴(メインの悩み)を改善するために漢方薬を処方するのですが その過程で日々の鼻水が改善することがよくあります。 改善のポイントは冷たい物。 来られた方には漢方薬をお渡しする以外に 体を元気にするための養生法をお伝えするのですが その中で冷たいものは控えていただくようにお伝えしています。 毎日冷たい物を飲んでいる ・・・
お盆を過ぎたあたりから夏バテの方が増えてきましたね。 食欲不振、胃痛、倦怠感など。 今年は例年にも増して厳しい猛暑。 相談に来られている方に、夏バテしていないか聞いてみています。 夏バテの有無を確認した後に聞いてみる質問が 「冷たいもの飲んでいませんか?」という質問です。 興味深いことに夏バテされている方のはほぼ100%と言っていいほど 毎日冷たいものを結構飲まれていました。 それに比べて、夏バテもなく食欲もあると答えられた方はほとんどが 冷たいものをあまり飲まれていませんでした。 温かい飲み物や、飲んでも常温。 冷蔵庫の麦茶には少しお湯を加えて飲んで ・・・
安倍首相が潰瘍性大腸炎の悪化で辞任されましたね。 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。 特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。 粘液便や軟便、倦怠感などの症状を伴う場合もあります。 厚生労働省が指定する難病で、はっきりとした原因は明らかになっていませんが、 近年では、免疫機構が正常に機能しない自己免疫の異常が注目されています。 東洋医学的に考えると、臨床で診ている限り、 多くの場合ベースに体質として脾虚(胃腸が弱い)があり、 そこに精神的なストレスがかかり発症するのが原因であると感じます ・・・
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