腎臓の機能を守るために大切なこと、①で説明した睡眠と並んで大事な毎日の食事です。
食事は365日食べるわけですから、毎日腎臓に負担がかかるものを食べていると腎臓機能が低下します。
①塩分は1日6g以下にしましょう
家での調理は塩分量をコントロールしやすいですが、問題や外食やスーパー・コンビニのお総菜などです。
おいしく感じるよう、時間が経っても味が落ちないよう塩分を多めにしています。
塩分コントロールにはできるだけ家で食事することが重要です。
②タンパク質を1~2割減らす
タンパク質は腎臓に負担になりますが、全く摂らないと筋肉が落ちて血糖値が危険性があります。
1~2割減らすくらいでいきましょう。
ちなみにプロテインは厳禁です。
③カリウムに気をつける
腎機能が衰えると血液中のカリウム濃度が高まり、不整脈などを引き起こす可能性があります。
カリウムを多く含む里芋、さつまいも、バナナ、カリフラワー、ほうれん草、かぼちゃなどには注意が必要です。
ただ野菜の場合は下ゆでや水にさらすことでカリウム量を3割ほどカットできるので、工夫して調理しましょう。
④リンの摂取量に注意する
腎臓機能が低下し体内にリンが蓄積すると骨がもろくなったり動脈硬化の原因になったりします。
ハムやソーセージなどの加工肉食品、うなぎやししゃも、玄米、かまぼこなどに多く含まれます。
また、リン酸塩、pH調整剤、乳化剤、膨張剤、酸味料などの添加物にもリンが含まれるので注意が必要です。
⑤水分の摂りすぎに注意する
脱水は腎臓機能低下の原因になりますが、摂りすぎには注意が必要です。
腎臓機能が低下している方にとって多量の水分は腎臓により負担をかけ、体内に水がたまりやすくなり、肺に水がたまったり、心臓に負担をかけ心不全になる危険性が増します。
水分をどんどん摂った方が腎臓機能が良くなると間違った情報を結構見かけます。
お医者さんでもどんどん水分を摂りなさいと間違った指示を出される先生がたまにいらっしゃいます。
水分は基本喉が渇いたときに飲むようにしましょう。
ただ炎天下や熱中症の危険がある場合は少し早めに飲むようにしましょう。
※ブログで紹介された生活習慣はあくまでも私の個人的な考え方で、病院のドクターや他の漢方の先生とは見解が異なる部分もあるかと思います。
その辺を踏まえご参考までにお読みください。
執筆者
井上 貴文
薬剤師、国際中医師、統合医療生殖学会学術理事
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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