最近芸能人の方の突発性難聴のネットニュースをよく見かけますね。
大変な業界なので体への負担も相当なものがあると思います。
突発性難聴とは突然、左右どちらかの耳の聞こえが悪くなり、
耳鳴りやめまいなどを伴う原因不明の疾患です。
音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞がなんらかの原因で傷つき、
壊れてしまうことで起こるとされていますが、
はっきりとした原因はわかっておらず、
ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすいと言われています。
治療としては内服や点滴の副腎皮質ステロイド薬による薬物治療が中心となります。
ステロイド治療で良くならない場合も多く、一定期間ステロイド治療を行った後は特段の治療法はなく
脳循環代謝改善薬やビタミンB12製剤などで様子を見られることが多いようです。
その他通気治療などを行っている病院もあります。
また後遺症として、難聴や耳鳴りが残ることも多くあります。
後遺症が全く残らない治癒率は6割程度と言われています。
当店には突発性難聴でステロイド治療をしているが全く良くならない
といった方がたびたび相談に来られます。
東洋医学でも難聴の分野があり、漢方の専門書には10以上の原因が記載されていますが、
相談に来られる方の8~9割がだいたい似たような原因で発症しています。
過労や睡眠不足もしくは寝る時間が遅いことなどで気や陰が消耗し、
そこに過度のストレスや熱性の刺激が加わることによって肝がトラブルを起こします。
肝のトラブルによって熱性の病態になるため病証は上へと昇り耳を侵し進行が急速に進みます。
治療としては最初に実を抑えつつ、虚を補っていきます。
急性期は瀉、安定期は補が中心となります。
5~6種類の漢方を組み合わせます。治療が早ければ早いほど治癒率は高く、
ステロイドで良くならない方でも短期間で聴力が回復することもあります。
西洋医学や一部の鍼灸では血流が原因とされていることが多いようですが、
当方では血流が原因だったと感じたことはあまりありません。
突発性難聴は進行が早くスピードが治療を大きく左右するので、
ステロイドでよくならないと思ったら早めに漢方を始めてもらうことが重要です。
貴文
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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