最近、朝起きれないという症状の方が増えています。
十分な睡眠時間をとっているのに、朝眠くてなかなか起きられない、
起きてもしばらくはぼーっとして動けないと訴える方が多いです。
朝起きられないという症状には色々な原因がありますが
最近の訴えのほとんどが肝鬱気滞タイプです。
感情的に不快な気分であったり、悩んだり怒りによって肝が鬱結して
気(エネルギー)が体全体に行き渡らない状態です。
寝ている間は気がほとんど巡らないので、気滞の状態の方にとっては
朝起きたときは気の停滞がひどくなっている状態です。
そのため朝が起きれない、だるいといった症状が起こります。
朝はしんどいけれど、起きてしばらくしたら元気になる、
朝よりも夜のほうが元気、
外を歩いたり動いた後のほうが体が軽いという方は
気滞タイプだと思います。
通常春に起こりやすい症状ですが
今年はコロナ禍のためこの時期に増えているのだと思われます。
家に籠ることが増え以前より動くことが減っている
大きな声を出すことや話す機会が減っている
気を発散させる気分転換する機会が減っている
冬に向け感染拡大の心配でうつ傾向などが原因として考えられます。
対策としては
まず朝起きたら朝日を浴びましょう。
外に出て歩いたり体を動かす(日の当たる時間が効果的です)。
声を出す。
家の中ならマスクなしで大きな声も出しやすいので
歌を歌ったりするのもいいと思います。
漢方薬では疏肝理気剤が有効です。
柴胡疎肝湯、四逆散、加味逍遙散、逍遥散、抑肝散化陳皮半夏など
自分の体の状態にあったものを専門家に選んでもらいましょう。
貴文
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西３丁目５７番２０号ピアパレス王子１０１
問い合わせ：０６－６８１６－９６７７
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