日曜日、NHKのニュースで「着床前スクリーニング」のことを伝えていましたね。
体外受精させた受精卵の染色体を調べ異常のないものを子宮に戻す「着床前スクリーニング」について、
日本産婦人科学会は今年度中にも本格的な臨床研究を始めると発表しました。
着床前スクリーニングについてこれまでは有効性の有無と倫理的な問題から実施を認めてきませんでしたが、
多くの諸外国が実施し有効性についての論文も発表されているため、国内でも検討の協議が行われるようです。
着床前スクリーニングは海外ではすでに行われているため、
漢方薬局柚花香房では以前に海外にお住いの日本人の方よりご相談を伺うことがありましたが、
最近は日本で着床前スクリーニングをされている方からの漢方相談が少しずつ増えてきています。
というのも関西では着床前スクリーニングを行われている不妊治療クリニックさんがあり、
そちらに通われている方からの相談があります。
着床前スクリーニングを行い染色体異常のない卵を移植するので妊娠率は通常の移植よりも高く約70%だそうですが、
染色体に異常がなくても100%とはいかないようです。
漢方薬局柚花香房に相談に来られる方の内容としては、
染色体異常のない卵を戻したのに妊娠→出産に至らなかった、というご相談や、
何回採卵しても染色体異常のない卵が採れないとのご相談があります。
前者の場合は、内膜の問題(厚さ、柔らかさ、感受性)や妊娠を維持する力などが関係していると考えまれます。
また後者の場合は、卵の質、東洋医学的にいうといわゆる腎や気が関係していると考えられます。
漢方によって弱い部分を改善していくことにより、妊娠率、出産率を高めていきます。
生殖医療はものすごいスピードで進化していっています。
進化に遅れないようにしっかりと勉強しつつ、
漢方で体が本来持つ妊娠力を高め、多くの方のお役に立てるよう頑張っていこうと思います。
貴文
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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