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芍薬の花

 

 

 

先日、お花の宅配の営業の方が薬局に来られ、

お見本ということでお花を頂きました。

芍薬のお花でした。

 

 

まだつぼみですが、これからきれいに咲くことでしょう。

 

芍薬といえば漢方薬にも入っている生薬です。

漢方で用いられる芍薬には白芍と赤芍があります。

白芍はボタン科のシャクヤクで、赤芍はボタン科のベニバナヤマシャクヤクです。

頂いたお花はシャクヤクで、白芍は根の部分の外皮を除去し乾燥したものです。

作用としては血を補い、痛みを止める作用があります。

四物湯、当帰芍薬散、芍薬甘草湯に用いられています。

 

赤芍は、血を冷まし血の滞りを取る作用があります。

桂枝茯苓丸、血府逐瘀湯に用いられています。

傷寒論では「白いものは補い、赤いものは瀉ぎ出し、白いものは収め、赤いものは散らす」と記されています。

両者は異なる作用があるのですが、

残念ながら日本のエキス剤ではシャクヤクの区別がなされていない場合が多いようです。

 

 

 

 

貴文

 

 

 

 

 

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