起立性調節障害(OD)と診断されたがなかなか良くならない
といったご相談がここ数年増えています。
中学生や高校生のお子さんがお母様と一緒に来られます。
起立性調節障害とは思春期のお子さんに多く、
頭痛、めまい、立ちくらみ、頭痛、腹痛、吐き気、倦怠感、朝起き不良など
多彩な症状が見られる自律神経の機能障害からくる疾患です。
具体的には以下のような症状が見られます。
朝なかなか起きられない
目が覚めても頭痛や腹痛がして寝床から出られない
午前中は気分が優れず、午後になると元気が出てくる
夜なかなか寝つけない
立ちくらみがする
体が重たくてだるい
食欲がない
立っていると気分が悪くなる
胸がドキドキし心臓の拍動が早くなる
イライラする
集中力が低下し頭がまわらない
午前中に不調が感じることが多いです。
西洋医学の治療としては
適度な運動と水分・塩分摂取、生活リズムの改善
などの非薬物療法からはじめ、
効果のない場合には
血圧を上げる薬や抗うつ薬、抗不安薬を
使われる場合もあるようです。
漢方では水毒と考え、水分代謝をよくする
苓桂朮甘湯を第一選択薬とし
半夏白朮天麻湯、五苓散などを用いられることが多いようですが
なかなかそれだけでは改善しないことが多いように思います。
自律神経、いわゆる肝に対するアプローチが必要な場合が多く
抑肝散加陳皮半夏、四逆散、柴胡疎肝湯、桂枝加竜骨牡蛎湯などが
それに適します。
また単純に気が足りない場合などもあり、
その場合は補中益気湯、六君子湯などの補気剤が必要です。
あと見落としてはいけないのが学校などに強くストレスを感じているケース。
お母さんには何もないと言いつつ
相談の際、友人関係、クラブ活動、苦手な先生など
相談の際、普段抱えている悩みをポロッと吐き出すこともあります。
単に体の状態だけでなく、悩みを抱えていないかなど
慎重に原因を探っていく必要があります。
いずれにしても原因を探り、対応した治療を行うことで
不調がなくなったり学校を休まなくなったり
ほとんどのお子さんが良くなっていきます。
なかなか良くならないといったお悩みがある方は
一度お近くの漢方薬局までご相談下さい。
貴文
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西３丁目５７番２０号ピアパレス王子１０１
問い合わせ：０６－６８１６－９６７７
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