近年、慢性腎臓病の患者数がとても増えています。
腎臓病はとても怖い病気で、目に見える症状がわかりにくいまま進行します。
そのため症状が出てきたときには進行していると言われています。
腎機能が低下するとどうなるか?
<腎臓が悪くなると起こる体内トラブル>
体内に水分がたまる
→むくみ
血中に老廃物がたまる
→尿毒症
酸性・アルカリ性のバランスが崩れる
→生命の危険
電解質のバランスが崩れる
→筋肉や組織の働きが悪化
ホルモンが十分にできない
→血圧のコントロールに支障、貧血、骨がもろくなる
慢性腎臓病が進行すると腎不全に至ります。
腎機能が低下すると現代医学では元に戻ることはないと言われており、進行が止まらない場合は腎臓移植や人工透析が必要になります。
腎機能低下の原因と増加の理由
糖尿病や高血圧、慢性糸球体腎炎やその他肥満、喫煙、飲酒、運動不足、ストレスなどの生活習慣が指摘されています。
その他睡眠不足が腎機能低下の大きな原因であると私は考えています。
寝る時間が遅かったり睡眠時間が少ないと、東洋医学では腎臓をつかさどる「腎」という臓器が弱ります。
そうすると腎臓の機能も落ちてしまいます。
そしてもう一つ、慢性腎臓病の急激な増加として付け加えたいのが動物性プロテインの摂取によるもの。
近年の糖質制限、タンパク質摂取などダイエットやトレーニングジムなどを中心としたブームによりプロテインの摂取する方が非常に多くなりました。
ジムだけでなく、一部の整体院、整骨院などプロテインを勧められているところが増えています。
当方の患者さんでもプロテインの摂取から腎機能が低下した方を診ています。
タンパク質の摂りすぎは腎臓に負担がかかります。
とりわけ動物性プロテイン、ホエイプロテインは吸収率が高いため、腎臓に急激に負荷がかかります。
プロテインというと体にいいというイメージがありますが、必ずしもそうではなく注意が必要です。
プロテインと腎臓病に関するニュースが最近ネットに出ていましたのでリンクを貼っておきます。
腎機能低下の対策
東洋医学では腎臓は「腎」という臓器がつかさどります。
西洋医学では腎機能の回復の方法はないとされていますが、東洋医学では腎臓に対する治療法が昔から存在します。
腎を強くしたり血流を良くするなどの漢方や生薬を用いて治療を行います。
腎機能低下でお悩みの方は、生活習慣の改善に加え漢方薬局に相談してみることも一つの方法だと思います。
執筆者
井上 貴文
薬剤師、国際中医師、統合医療生殖学会学術理事
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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