漢方相談をしていて驚かされることがあります。
それは、水を多量に飲むという健康法をされている方が、非常に多いということです。
飲みたくもないのに、頑張って2ℓ、3ℓも・・・
東洋医学的に見れば健康法でもなんでもないのですが、
皆さん体をよくするために真剣にやっておられます。
ダイエット、便秘、アトピーなど目的は様々です。
よかれと思ってされていることですが、
目的としている症状が改善しないばかりか、症状の悪化、
果ては、体の状態がボロボロになっている方までいらっしゃいます。
水を多量に摂ることについて、
水分を多量にとることもよくないですが、冷たいものを多量にとることも非常によくないのです。
摂取した水分を代謝し体外に排出する過程で,たくさんのエネルギーが使われます。
そして過剰に摂取した水分は体にたまり、体を冷やしたり、気や血の流れを邪魔します。
また冷たい水分は体を冷やすのはもちろん、体内にたまりやすくなっています。
これらは、冷え、むくみ、倦怠感、胃腸障害、頭痛、湿疹、耳鳴りなどの原因にもなります。
たとえば、便秘ではたくさんの水を飲むことは、便を柔らかくして出やすくするように思われがちですが
あくまで一時的な作用です。
習慣的に続けていると胃腸の働きを弱めてしまい、結果的によりひどい便秘になってしまいます。
他の悩みにしても同様です。
一時的によくなっているように見えても、だんだん状態は悪くなっていきます。
必要以上の水分や、体を冷やすことにいいことはありません。
情報が氾濫する昨今ですが、惑わされないようにしたいものです。
貴文
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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