8月に入り、猛暑日が続いて体の負担が大きく体調を崩しやすい時期です。
暑さと湿気で寝苦しいため、なかなかぐっすり眠れないという方もいらっしゃると思います。
上手にエアコンを利用したり、体の余分な熱をとってくれる食べ物(キュウリ、トマトなどの夏野菜、スイカ、豆腐、緑茶、ミントのハーブティ)を取り入れるなどもおすすめです。
寝る直前に入浴すると熱が冷めなくてなかなか寝付けないという方は、布団に入る時間の1~2時間前に入浴を済ませておくのも良いと思います。
漢方薬で睡眠の質を良くするものには色々なものがあり体質や症状よって変わります。
熱がこもっている場合は冷ましたり、気が滞っている場合はうまく気が巡るように助けたり、体のバランスを整え睡眠の状態を良くします。
例えば、
◎イライラしやすい、怒りっぽい、歯ぎしりをすることがある、過食、のぼせがある
➡肝鬱気滞
ストレスが強く自律神経のバランスがくずれているので肝の余分な熱をとったり、気の流れを良くする漢方薬がおすすめ
◎心配事が頭に浮かんで眠れない、不安、動悸、悪夢を見る、眠りが浅い、食欲がない、軟便のときがある
➡心脾両虚
普段から心配性でいろいろ気になってしまう。体が疲れやすい方なので、心や脾を補う漢方薬がおすすめ
◎腰がだるい、イライラして熱っぽい、ふらつき、多汗、月経に乱れが出てきた
➡腎陰虚
腎の陰を補い身体のバランスをとっていく漢方薬
使用する漢方例
抑肝散陳皮半夏、加味逍遙散、柴胡疎肝湯、加味帰脾湯、帰脾湯、黄連阿膠湯、酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、半夏厚朴湯など
このほかにも色々なタイプがあり、いくつかが合わさっている場合もあります。
気になる症状のある方はご相談くださいね。
執筆者
井上 昌子
薬剤師、国際中医師、アロマセラピスト
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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