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一日に必要な水分量

 

 

 

一日にどのくらいの水分を摂ったらいいですか?

漢方相談の際、よく聞かれる質問です。

「一日○○リットル必要です」なんて答えはありません。

必要量は一人ひとり違いますし、季節によっても異なります。

 

水分の代謝量は人それぞれ異なるので

同じ量飲んでも汗や尿でしっかり出せる人もいれば

代謝しきれず体に余分な水として溜めていってしまう方もいます。

汗をよくかく夏と寒い冬でも必要な量は異なります。

普段からあまり水分を摂らなくても平気な方は

体に水を溜まりやすいので人より少なくても平気な場合が多いです。

そういう方が頑張って水分を摂りすぎると、

自分の代謝量を超えて余分な水が溜まり不調を引き起こしてしまいます。

むくみ、めまい、倦怠感、頭痛、雨の日の不調などがあります。

 

とある知り合いの方が

雨の日に体がすごくだるかったり頭痛が起こると悩まれていました。

夜中も毎日トイレでめざめるそう。

聞けばもともと水分をあまり摂らなかったのが、

結婚してから義理のお父さんのアドバイスで水分をたくさん摂るようになったとのことでした。

そこでご自身が欲しいと思う量だけ飲んで下さいとお伝えしたら

毎日の水分量はかなり少なくなり、

その結果雨の日の不調はなくなり、夜中もトイレで目覚めることがなくなったそうです。

お顔の表情がとても元気で明るくなり、

今まで水分の摂りすぎで体がしんどかったんだとわかりました。

 

必要な水分量は

のどが渇いたときに飲みたい量だけ飲むことです。

飲む水分は体温以上がよいでしょう。

常温の水を飲まれる方が多いですが、常温は体温より低いので胃腸を冷やし体を弱めてしまいます。

特に寒い季節なんかは常温の水分は冷水といってもいいくらい冷たいです。

水分の摂り方は通常時のもので、熱中症の危険がある時や発熱時は異なります。

 

水分をあまり摂っていないようでも実は食事にも水分は含まれています。

特に汁物や煮物の多い日本食は水分含有量が多いです。

「1日2リットル」とか「常温の水はたくさん飲むほど体にいい」など

ネットやTVには嘘の情報が溢れています。

どうかなと思ったら自分の体の声を聞くようにして下さい。

 

 

 

貴文

 

 

 

 

 

漢方薬局|大阪|柚花香房

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