


もうすぐ人工透析、そろそろ人工透析と言われたら・・・
結論から言うと、腎臓病の相談をされているお近くの漢方薬局、相談薬局に行ってみて下さい。
もしかしたら腎機能が上がって人工透析をしないで済むかもしれません。
日本では40年前と比べると透析患者数が約5倍になっています。
一度人工透析を始めると基本的にはやめることはできないとされ、人工透析を始めると日常生活がこれまでと変わり負担も大きくなります。
腎機能をはかる検査値としてはクレアチニン、eGFRなどがありますが、より正確な判断をするためにeGFRが推奨されています。
この値がステージ4である15~29となれば、腎臓の機能は高度低下にあるとされ人工透析が検討されはじめます。
腎臓は東洋医学でいうところの「腎」がつかさどります。
東洋医学的な治療は腎を高め血流を良くする補腎活血がメインとなります。
微細な調合が必要というわけではなく、わりとシンプルな処方になります。
西洋医学的には良くなることはないと言われているにもかかわらず、なぜ良くなる可能性があるのか?
それは西洋医学と東洋医学の学問の違い、体の捉え方の違いです。
腎機能にかかわらず、西洋医学で難しくても東洋医学なら良くなる疾患は多数あります。
もちろんその逆もあります。
良くするには腎の漢方を飲むことはもちろんですが、大切なことは日常生活で腎機能を落とさず回復させることです。
細かく言えばいろいろあるのですが、ざっくり言うと
①十分な睡眠を取る
②適正量の水分を摂る
③腎臓に悪い食品を食べない
の3つをしっかり気を付けていれば、生活面で腎機能が落ちることはあまりありません。
気を付けてほしいのが②。
①と③はわりと皆さんに共通していますが、②は人によって異なります。
1日何リットルとかでは決められません。
体格、性別、季節、運動量、体質によって全く異なりますし、相談の際はその辺りをよく診てお伝えしています。
人工透析を始めてしまっては移植を行わない限りやめることはできません。
人工透析を宣告されてしまう数値になる前に、早めの段階で相談に行きましょう。
個人的な感覚でいうとeGFRが20台以上あれば、回復の可能性はある程度あるんじゃないかと考えています。
執筆者
井上 貴文
薬剤師、国際中医師、統合医療生殖学会学術理事
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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