秋らしい気候になって過ごしやく感じる日もありますが、急に気温が下がる日もあります。
体調を崩しやすいので、注意をしなくてはいけないですね。
疲れやすい、なんとなくだるい、胃腸の調子が良くない、お腹が張るといったご相談をよくお受けします。
原因は一つではありませんが、元々胃腸の弱い脾虚の方や、夏で胃腸が弱り一時的に脾胃の機能が落ちている方が多く感じます。
漢方薬で整えて行く以外にも、取り入れると良い方法があります。
お米を食べる事です。
最近では、炭水化物の摂取量を少なくしたり、主食をあまり食べないまたは全く取らないと言うような食事のスタイルをとる方が多くなっているようなのですが、古代からお米を食べてきている日本人はある程度お米を食べることが体に合っています。
古代の医学書『黄帝内経』でも『五穀為養』という言葉が出て来ます。五穀とは、米、麦、あわなどの穀物です。
“五穀為養、五果為助、五畜為益、五菜為充、気味合服之以補精益気”
「五穀は身体を養い、五果は身体を助け、五畜は身体を養い、五菜は身体を補充し、気と味を合わせ、身体の精気を補益する」という意味で、穀物に加えて果物や肉類、野菜などをバランス良く摂っていくことの大切さを伝えています。
米
寒熱 平性
臓腑 脾、胃
五味 甘、苦
東洋医学的効能
補中益気(胃腸丈夫にして力をつける)
健脾和胃(消化吸収機能回復)
除煩渇(ストレスや喉の渇きを解消)
ただ、精白米は精製され過ぎているため栄養価が下がってしまっているという面があります。
よく「玄米を食べた方が良いですか?」というご質問があるのですが、玄米は消化吸収しにくく胃腸の弱い方、お子様や年配の方にはあまりお勧めできません。
そのかわり、オススメなのがお米に雑穀を混ぜて食べる方法です。
雑穀にも種類がいろいろありますが、粒が小さく消化しやすいため、どなたでも取り入れやすいのか『ひえ』『あわ』などの雑穀です。
ミネラルやビタミンなどが少しずつとれて、しかも美味しいです。
うちの家では普段のお米一合につき大さじ一杯分位足して食べています。
家族も白米だと物足りないと感じるくらいになってきました。
美味しくて健康にも良いので、ぜひやってみてくださいね。


執筆者
井上 昌子
薬剤師、国際中医師、アロマセラピスト
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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