不妊漢方治療Q&A10
Q.体外受精をしても妊娠せず、先生からは卵の質が原因と言われています。
漢方で卵の質は良くなりますか?
A.卵の質が良くなった例は多数あります。
卵の質を良くしたいというご相談をよくおうかがいします。
グレードのいい卵が採れない
空胞が続いている
卵が採れても受精しない
受精卵が胚盤胞にならない
着床前診断で染色体異常のない卵ができない
など卵に関するご相談内容は多岐に渡ります。
一般的に東洋医学では卵の質を良くするには
「腎(妊娠をつかさどる臓器)」を強化することがよく言われますが、
実際には質の良い卵が採れない原因によって対処方法は異なります。
主な原因としては、下記のようなものが考えられます。
大元が弱っている(原始卵胞がよくない、原始卵胞からの成長の過程がよくない)
卵子を成長させるエネルギーが足りない
体が弱っていて成長に必要なエネルギーを生み出せない
卵子の成長を阻害する要因が存在する
ご主人さんの精子の状態がよくない
原因は単一ではなく複合している場合がほとんどです。
原因を読み取り、体に合った漢方薬、健康食品などを組み合わせて服用していただきます。
胚盤胞にまで成長しなかったのが胚盤胞に進むようになったり、
空胞が続いて採卵できなかった方がグレードの高い胚盤胞が採れたり、
卵の質が良くなった例はたくさんあります。
卵が良くない原因を見極め、それに応じた漢方を服用することで卵の質は良くなります。
※質問に対する回答はあくまでも私の個人的な考え方で、
不妊治療専門クリニックのドクターや他の漢方の先生とは見解が異なる部分もあるかと思います。
その辺を踏まえご参考までにお読みください。
執筆者
井上 貴文
薬剤師、国際中医師、統合医療生殖学会学術理事
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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