不妊漢方治療Q&A23
Q.抗核抗体が陽性と言われました。漢方で改善できますか?
A.漢方で免疫を整えることにより改善は可能です。
不妊症、不育症の原因のひとつとして免疫の乱れが指摘されています。
本来は、ウイルスや細菌などの外敵が体に侵入したときに働く抗体が、
免疫に狂いが生じ精子や胚、自分の臓器などを攻撃にしてしまうことによって
不妊症、不育症を引き起こしてしまいます。
不妊症、不育症の原因として言われているものには
抗核抗体、抗精子抗体、抗リン脂質抗体、ネオセルフ抗体、Th1/Th2比などがあります。
西洋医学ではステロイドや免疫抑制剤が用いられます。
東洋医学では、免疫の狂いは瘀血に気虚や陰虚が重なった状態です。
ストレスによる肝鬱が重なっている場合もあります。
それぞれに対応する漢方を組み合わせることで免疫の狂いは元に戻ります。
ひどい場合でも免疫のバランスを調整する発酵食品を組み合わせることで
免疫の異常を整えることができます。
※質問に対する回答はあくまでも私の個人的な考え方で、
不妊治療専門クリニックのドクターや他の漢方の先生とは見解が異なる部分もあるかと思います。
その辺を踏まえご参考までにお読みください。
執筆者
井上 貴文
薬剤師、国際中医師、統合医療生殖学会学術理事
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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