不妊漢方治療Q&A20
Q.子宮腺筋症ですが漢方で妊娠できますか?
A.漢方で子宮内膜の状態を改善し妊娠することは可能です。
子宮腺筋症とは、30代後半から40代に多くみられる疾患で、
本来子宮の内側に位置する子宮内膜組織が子宮の筋肉の中にできてしまう病気です。
子宮腺筋症により子宮の筋肉が硬く腫れ、周辺が炎症を起こしてしまうため、
受精卵が着床しにくくなり不妊症の原因になるといわれています。
不妊症の原因が子宮腺筋症だけの場合は
漢方では内膜の状態を改善し着床しやすくすることが目標になります。
まず活血剤などを用いて腺筋症にアプローチし子宮内膜を柔らかくします。
また子宮腺筋症は炎症がとても強く着床を妨げる大きな要因となるので
炎症をおさえる処方を使い受精卵が着床しやすい環境を作ります。
そうすることで自然妊娠や、体外受精における移植も成功しやすくなります。
※質問に対する回答はあくまでも私の個人的な考え方で、
不妊治療専門クリニックのドクターや他の漢方の先生とは見解が異なる部分もあるかと思います。
その辺を踏まえご参考までにお読みください。
執筆者
井上 貴文
薬剤師、国際中医師、統合医療生殖学会学術理事
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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