4月から保険による不妊治療が始まりました。
人工授精と体外受精が保険適応になりましたが
人工授精を続けても妊娠できないと相談に来られる方が増えてきました。
人工授精とは洗浄・濃縮した精子を子宮内に直接注入することによって
精子と卵子が出会う確率を高める治療です。
簡単にいうと精液を洗ってから子宮の奥に入れるということですので
実際のところタイミング法とあまり変わらない治療方法です。
妊娠確率も10%程度で、クリニックによっては
人工授精よりも自然妊娠の方が妊娠率が高く発表されているクリニックもあるほどです。
では人工授精はなぜ行われるのかどういう場合に適しているのかについてですが
① 男性側に問題がある場合
精液量が少ない、精子濃度が低い、運動率が悪いなどのケースです。
② 女性側に問題がある場合
頸管粘液(排卵時のおりもの)が少ない、卵管が狭くなっている
③ 妊娠機会が少ない
勃起障害(ED)、膣内射精障害、セックスレス
などです。
上のような問題がない場合は人工授精は、通常性交による妊娠とさぽど変わりがないと言えます。
人工授精で注意しなければならないのは、
人工授精をすると決めたとたん夫婦生活が全くなくなることです。
タイミング法では排卵近辺に数回あった性交がなくなり、
精子と卵子が出会う機会が人工授精の時1回だけになってしまう。
当然のことながら回数が多い方が妊娠確率が高いですし、
人工授精をすることによってかえって妊娠の機会を減らしていることになります。
そのため自然妊娠の方が人工授精より妊娠確率が高いといったクリニックが出てくるのだと思います。
人工授精をする場合でも夫婦生活はやめないこと。
人工授精の前後でカバーできない部分は性交の機会を持つことです。
当店の妊活相談では漢方を処方するだけでなく
人工授精の場合のタイミングの取り方もお伝えしています。
人工授精に頼り切らず、しっかり夫婦生活の機会も持ちましょう。
それにより人工授精の周期の妊娠確率が上がってくると思います。
貴文
漢方薬局 柚花香房
大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101
問い合わせ:06-6816-9677
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