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突発性難聴、耳鼻科でも匙を投げられた聴力が漢方で回復

 

 

【50代前半 男性】

 

2週間前に突発性難聴を発症。

総合病院の耳鼻科でステロイド治療を1週間行いましたが聴力検査の値が全く変わらないため、他の病院の耳鼻科も受診しましたがこれ以上の治療はできないと断られました。

そこで漢方ならと望みをかけ、他地方より相談に来られました。

 

発症時は、朝起床したら右耳がこもっており聞こえにくい感じでした。

何をしてもこもりは取れず、しゃべると耳の中がバリバリと音を立てて大きくなり何も聞こえなくなる感じでした。

聴力は低音高音とも80~90dBで、音はほぼ聞こえていませんでした。

遠くで掃除機をかけているような耳鳴りが聞こえ、それが大きくなったり小さくなったりし、高温のセミの鳴き声のような耳鳴りも混ざっていました。

TVなど大きな音でかけていると響いてきて余計に耳鳴りがひどくなるとのこと。

耳だけでなく平衡感覚がよくわからず歩いていてもバランスがとりにくいとのことでした。

だんだん悪化していてこのままでは聴力が回復が見込めなくなるほどでした。

 

そこで耳をこじ開ける麝香、牛黄、羚羊角などの開竅作用のある生薬を中心に、上にのぼった肝火を鎮める漢方、腎を補う漢方、血流を良くする漢方など数種の漢方を調合しました。

実はこの方は1か月以内に海外に長期の出張に出てしまうため、治療の時間がとれずわずかの時間しかありませんでしたが、服用2週間で、聴力検査が正常値と10dBくらいの差まで急回復しました。

聴力が回復し右耳でもだいぶ聞こえるようになってきて、平衡感覚も戻ったとのことでした。

耳鳴りはまだ少し波がありなくなってはいないとのことでしたが、海外への長期出張となりましたので治療は終了となりました。

時間のない中でしたがほぼ聴力が回復でき、最低限の治療はなんとかできたかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー:突発性難聴耳鳴り・難聴

 

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