パニック障害は不安障害の一種で、突然強い不安に見舞われ、息苦しさやめまい、動悸などの発作におそわれます。
電車や飛行機、美容室など身動きの取れない特殊な環境で起こるものから、体調不良やストレスを感じた時に起こるものまで様々なものがあります。発作が起こった後は、再び発作が起こるのではないかという持続性の恐れを抱くようになります。
選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる抗うつ薬が第一選択薬として用いられ、抗不安薬(安定剤)が併用されることが多いようです。
パニック障害は東洋医学的に考えると「肝」と「心」に帰する病であり、
とりわけ気の滞りと血の減少が大いに関係しています。
体の状態に合った漢方でパニック障害が起こらないような体を作ります。ただ過去につらいパニック発作を経験されている方は、いくら体が整っても実際の場面で克服しないことにはなかなか不安は消えません。そこで治療の最終段階として、頓服の漢方を使いながら実際に克服を体験していただきます。
その際のパニックに対する心の持ち方や日々パニックが起こりにくい生活習慣も説明します。ここを乗り越えると、この後もずっと頓服を服用する必要がなくなり、問題なく日常生活が送れるようになります。
乗り物
相談内容
10年前、飛行機に乗っている時、動悸がして体中がしびれとても苦しい経験をしました。それ以来、飛行機はもちろん電車も各駅停車しか乗れなくなりました。車も近所にしか行けず遠出することなく過ごしています。家族で海外旅行の話があり、最初は無理だと考えていましたが、もしかしたらと相談に来ました。
経過
お体の状態に合った漢方薬をお話しし、パニックが起こる仕組み、心の持ち方などを説明し、頓服の漢方もお渡ししたところ、海外旅行を無事することができ、電車も普通に乗ることができるようになりました。行動範囲が広がり、今まで行きたかったところに行けるようになったと喜んでおられました。
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