不妊治療専門クリニックにてFSHが高い、卵巣機能が落ちていると言われ落ち込んでいる方が相談に来られます。
FSH高い→卵巣機能が低い→妊娠できないというようなイメージで捉えられている方も多いと思います。
FSH(卵胞刺激ホルモン)は下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンのひとつで卵巣を刺激して卵胞(卵子)を発育させます。
そのためFSHが高いと卵巣機能が弱っていて卵胞が発育しにくいとされています。
基本的にはそうなのですが、FSHはストレスによっても大きく左右されます。ストレスといっても色々ありますが、色々考えるタイプ、こだわりの強いタイプ、思いつめるタイプの方が影響を受けやすい印象があります。
東洋医学的にいうと肝陽上亢の状態です。ベースには腎陰不足、いわゆる生殖能力の低下があり、そこにストレスから生じた肝陰不足が合わさり、肝陽上亢へと変化しFSHを乱していると考えます。
肝腎を補う漢方に肝を鎮める漢方を合わせることでFSHは下がり卵胞が育ちやすくなります。ただ精神的な影響で変動しやすいということは「腎」の低下が根底にあるのでので「腎」を高める方法が大切になってきます。
AMHが低くFSHが高い場合、かなり機能が落ちていて妊娠しにくいように思われますが、そういう方でも上記の方法を用いることでFSHがすっと下がることがよくあります。FSHが高くてもすぐにあきらめなくてもよいと思います。
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