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病院の漢方薬との違いは? 不妊漢方治療Q&A

 

 

不妊漢方治療Q&A11

 

Q.病院で出される漢方薬との違いを教えて下さい。

A.種類、品質ともに異なるものがたくさんあります。

 

最近は婦人科さんや不妊治療専門クリニックさんでも

漢方薬を処方されるところが増えてきています。

効果がある場合は服用されながら治療を続けていかれるとよいのですが、

効いている気がしないと相談に来られる方も多くいらっしゃいます。

 

まずは大事なことは体に合ったものを出されているかです。

もし上げにくいのですが病院での漢方処方は体質を診て処方するというよりも、

効果効能だけを見て処方するといった形がほとんどです。

メーカーさんからの情報や論文などで、

服用何人中、何人に効果がありましたといったいわゆる西洋医学的な使い方です。

それでは良くなる場合もありますが逆に悪くなってしまう場合もあり、

本来の漢方の出し方とは考え方が異なります。

そのため不安で相談に来られる方も多いです。

 

また病院で出される漢方薬は種類が限られているという点があります。

不妊症の分野では保険適応ではない漢方薬を多数使用します。

漢方薬局柚花香房では不妊症に一番使用する漢方薬は

保険適応ではないので病院では使用できません。

その点でも病院さんの漢方とは異なります。

 

三つ目は漢方薬の品質です。

悲しいことですが保険で出される漢方とそうでない漢方には品質の差が見られます。

これは製造メーカーさんの問題ということでは片づけられません。

そもそも保険で漢方薬を出すのが難しい時代になってきています。

漢方薬は天然の植物や動物、鉱物からなる生薬で構成されています。

医療費削減のもと薬価(保険薬の値段)は国から引き下げられる半面、

生薬は異常気象や需要の増加で仕入れ値が高くなり、

もはや国が定めた価格で供給するのが難しくなっています。

保険の漢方薬の中には逆ザヤといって売れば売るほど赤字になるものも存在します。

そのため黒字になるためには品質を落とさざるを得ない状況になっています。

品質が落ちるともちろん効果は下がります。

保険漢方から撤退するメーカーさんも増えてきており、今後も増えることが予想されます。

 

保険で出される漢方と漢方専門薬局の漢方は別物と考えたほうがわかりやすいかもしれません。

 

不妊・妊活の相談についてはコチラ

 

※質問に対する回答はあくまでも私の個人的な考え方で、

不妊治療専門クリニックのドクターや他の漢方の先生とは見解が異なる部分もあるかと思います。

その辺を踏まえご参考までにお読みください。

 

 

 

 

執筆者

井上 貴文

薬剤師、国際中医師、統合医療生殖学会学術理事

 

漢方薬局|大阪|柚花香房

漢方薬局 柚花香房

大阪府吹田市山田西3丁目57番20号ピアパレス王子101

問い合わせ:06-6816-9677

 

 

 

 

 

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