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潰瘍性大腸炎とストレス

 

    安倍首相が潰瘍性大腸炎の悪化で辞任されましたね。 潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。 特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。 粘液便や軟便、倦怠感などの症状を伴う場合もあります。 厚生労働省が指定する難病で、はっきりとした原因は明らかになっていませんが、 近年では、免疫機構が正常に機能しない自己免疫の異常が注目されています。   東洋医学的に考えると、臨床で診ている限り、 多くの場合ベースに体質として脾虚(胃腸が弱い)があり、 そこに精神的なストレスがかかり発症するのが原因であると感じます ・・・

コロナとメンタルヘルス

 

    最近またイライラ、うつ、不安、焦燥感などの症状が増えてきています。 コロナによる緊急事態宣言の時も、うつ、不安などの心のご相談が多かったですが、 ここ最近、以前のように精神の状態が悪くなる方が増えています。   暖かくなるにつれ感染者数も減少し活動が少しずつ再開されてきたのが ここにきて感染者数が再度増加し、再自粛による閉塞感で イライラや煮詰まり感、不安などが強くなっているようです。   さらに長い梅雨から猛暑から、ますます家にこもるようになり より心の状態が悪化しているように思えます。 籠っていることで気が滞り、負の情報によって心血が失われ ・・・

半夏厚朴湯が効かない?

 

  当店に漢方相談に来られる方の中で、病院で半夏厚朴湯をもらって飲んでいたけど あまり効果を感じなかったという声をちょこちょこ耳にします。   病院でよく処方されるツムラさんの半夏厚朴湯の効能には 「気分がふさいで、咽頭、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症: 不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症」 と記載があります。 実際病院ではのどの異物感やうつ、不安症などで処方されていることが多いようです。   半夏厚朴湯は「金匱要略」には「夫人の咽中炙臠あるがごときは、半夏厚朴湯これを主る」 いわゆるのどの ・・・

蒸し暑い梅雨の過ごし方

 

    梅雨が始まりましたね。 梅雨で湿度が高い上に温暖化の影響で6月でも30℃を超える日があり、 高温多湿でほんとに過ごしづらいですね。   暑い梅雨のせいで早くも体調を崩しはじめている方がいらっしゃいます。 梅雨時期は体に余分溜まった水で不調を起こりやすいです。 暑いので冷たい飲み物をたくさん飲んだりしていると 体に余分な水が溜まってしまいます。 たくさん水分を摂ると全ておしっこに出るようなイメージですが 実は処理しきれない水は体に溜まって悪さをします。 外の湿度が高いので体からいつも以上に水が抜けにくくなります。 また暑くて冷たいものばかり摂ることで胃腸が冷 ・・・

めまいのご相談が増えています。

 

    最近めまいのご相談が増えています。 この数か月間の自粛生活、生活の変化、ストレス、心配等々、 お体のバランスが崩れることによるめまいがほとんどです。   最近のめまいの原因として多いのが ① 肝火や肝陽の亢進による内風 自粛や生活の変化によるストレスで肝陰が損傷され、 相対的に肝陽が亢進しめまいがおこったもの   ② 痰濁中阻自粛による過食、運動不足による消化機能の減退、飲酒・冷飲による胃腸の弱りなどで 体の中に溜まった痰濁によりめまいが起こったもの   ③ 気血の不足 コロナウイルスの過度の心配や疲労による気血の消耗により起こったもの ・・・

加味逍遙散じゃなくて?

 

  先日テレビの見ていたら漢方のCMが流れていました。 「生理前イライラして当たっちゃう、なんでわたしこうなるの?」 と若い女性の方が悩んまれていました。 画面のテロップが「生理前イライラ」。 漢方薬にユニークな名前をつけて販売するメーカーさんのCM。   生理前のイライラだったら加味逍遙散のことかなあと思えば ネットで調べてみると実は違う内容の漢方薬。 いったい何が入っているんだろうと見てみると トウキ、センキュウ、シャクヤク、ブクリョウ、ソウジュツ、タクシャ、 ケイヒ、ボタンピ、ダイオウ、トウニン、ニンジン 当帰芍薬散+桂枝茯苓丸+ダイオウ-ニンジンといったところですね ・・・

自然妊娠を目指すタイミングの取り方

 

  以前ブログで自然妊娠が増えているとお伝えしましたが 当店では、漢方薬の服用だけでなく、妊娠しやすいタイミングの取り方もお伝えしています。   不妊治療専門のクリニックさんでは排卵日や排卵前日にタイミングを勧めることが多いようですが もうだいぶ知られてきていますが一番良いのは排卵の2日前です。 なぜかというと出産率(妊娠-流産)が一番高いからです。 その次に高いのが排卵前日、そして排卵当日と続きます。 排卵2日前、前日、当日の3日以外は確率がぐんと下がります。 そのためその3日間連続でタイミングをとるのがおすすめです。   排卵日の予測についてですが、病院で超音 ・・・

水の摂りすぎに注意!!

 

     数年前、1日2リットルの水を飲むという健康法?が流行りましたね。 その当時は頑張って水をたくさん飲み、 そのせいで体調が悪くなった方がたくさん相談に来られました。 その後テレビなどで言われなくなり 、1日2リットルという人も少なくなりましたが 今でも頑張って水を飲み、体調を崩している方が少なからず来られます。 ここのとこ、そういう方の相談が続いていますので 水分の摂りすぎについて書いてみようと思います。   腎臓は尿を作り、体の水分量を調整しています。 腎臓は無限に水分を処理できるわけではなく 処理しきれなくなった水分は身体に溜まってしまい様々な不調を引 ・・・

その不調、実は高血圧?

 

  頭痛、のぼせ、イライラ、動悸、肩こり、不安、便秘がち。 ストレスがかかっていたり、運動不足だったりするとよく起こる症状ですが 実は血圧が高い場合にも起こる症状だったりします。 上にあげた症状以外にも、熱もないのに熱っぽかったり、気分がすぐれない方は 一度血圧を測ってみることをおすすめします。   普段から血圧チェックをしている方は少ないと思いますが、 『若い頃は低かったから大丈夫』『今までは正常だった』という方も 40代以降であれば、高めになってくることも多いと思います。 漢方薬では高血圧に伴う症状に応じて処方を選びます。 釣藤散、七物降下湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、黄連解毒 ・・・

生理の出血量が少ないと閉経?

 

  生理の出血量が少ないと閉経が近いのではないかと心配される方がいらっしゃいます。 漢方相談をお伺いしているとそういうお悩みの声はけっこうあります。   生理の出血いわゆる経血は、内膜の剥がれと体の余剰の血から形成されていると考えます。 無排卵などで内膜がしっかりと育っていない場合にも出血は少なくなりますが 毎周期ではなく一時的に経血量が少なくなる場合は 生理にまわされる体の余剰の血が少なくなっていることが多いです。 それは病気や疲労による体力低下から血が作れないというよりも ストレスや悩み、心配などによって心血、肝血が減っているケースがほとんどです。 何か嫌なことがあった ・・・

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